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J-GLOBAL ID:200902256715562797   整理番号:09A0599139

鉄ニクタイド系化合物の有効模型と超伝導発現機構

Effective Model and Superconducting Mechanism of Iron Pnictides
著者 (2件):
資料名:
巻: 19  号:ページ: 138-147 (J-STAGE)  発行年: 2009年 
JST資料番号: L1386A  ISSN: 0917-639X  CODEN: KKGIE2  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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鉄ニクタイド系化合物における超伝導では,その超伝導転移温度Tcが最大55Kであり,銅酸化物に次ぐ,高温超電導体である。この鉄ニクタイド系化合物では,銅酸化物との類似点も見られるが,本質的に多軌道系である等のように異なる点も多い。この為,従来型超伝導理論を適用できない非従来型超伝導の可能性がある。このような物質の物性を理解するには,物質のバンド構造の理解が必要である。そこで,実験から得られた結晶構造を元に第一原理バンド計算を実施し,このバンド構造を精確に再現するタイト・バイディング模型を構築し,更に,この模型に電子間相互作用を加えた多体ハミルトニアンを考え,乱雑位相近似によってスピン感受率を計算した。そして,算出されたスピン感受率から,波数(π,0)と(0,π)の近くにおいて,スピン揺らぎが発生することが示された。このスピン揺らぎは,非連続なフェルミ面のネスティングで発生するものである。このネスティングによって,非連続なフェルミ面間で符号を反転させるs対称性を有する超伝導「符号反転型s波超伝導」の可能性が示唆された。更に,ネスティングによるペアリング対称性を検証する実験として,核磁気共鳴,中性子散乱実験などの実験との整合性について検討した。最後に,圧力が超伝導に齎す効果について調査し,超伝導状態を変化させるニクトゲンの位置を,圧力によって制御できることが示された。
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分類 (2件):
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その他の超伝導体の物性  ,  超伝導体の物性一般 
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