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J-GLOBAL ID:200902256820990478   整理番号:09A0121341

Toll様受容体複合体タンパク質の機能的模倣から生じるアレルゲン性

Allergenicity resulting from functional mimicry of a Toll-like receptor complex protein
著者 (13件):
資料名:
巻: 457  号: 7229  ページ: 585-588  発行年: 2009年01月29日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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エアロアレルギー(aeroallergy)は,広く存在しほかの点では無害な環境タンパク質に対する不適当な免疫応答によって起こる。エアロアレルギー応答の標的となるタンパク質は,空気によって運ばれてヒトに触れるタンパク質極小断片だが,アレルゲン性は極めて広くみられ,同一のタンパク質は通常,そのヒト集団全体にわたってエアロアレルゲンとして働く。感受性のある宿主で特定のタンパク質がなぜアレルゲンとなりやすいのかは,発症機序に関する根本的な問題だが,ほとんど明らかにされていない。室内塵ダニの主なアレルゲンであるDer p2は,Toll様受容体(TLR)4シグナル伝達複合体のリポ多糖類(LPS)結合成分であるMD-2(別名LY96)と構造的相同性がある。本論文では,Der p2にはMD-2との機能的相同性もあり,TLR4複合体との直接的な相互作用を介してシグナル伝達を促進し,MD-2の非存在下ではLPSが駆動するTLR4シグナルを再構築することを示す。これを反映するように,Der p2による気道感作や攻撃投与は,野生型およびMD-2欠失マウスで実験的アレルギー性喘息を引き起したが,TLR4欠失マウスでは起こさなかった。我々の結果は,Der p2が自家アジュバントの性質をもつために,適応免疫応答の標的となりやすいことを示している。MD-2に似た脂質結合性タンパク質ファミリーのほかの複数のメンバーがアレルゲンであることや,よく知られている主要アレルゲンのほとんどが脂質結合性タンパク質であると考えられていることから,そのようなタンパク質とそれに結合している脂質がもたらす内因的なアジュバント活性は,アレルゲン性現象の基盤となる機序として普遍的なものだろうと考えられる。Copyright Nature Publishing Group 2009
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分類 (2件):
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細胞膜の受容体  ,  免疫反応一般 
タイトルに関連する用語 (4件):
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