抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,「理科離れ」が話題にされて久しいが,この「理科離れ」は,単に理科の実験や観察などを増やしても改善されるものではない。一般的に,理科への興味がそがれるのは,受験のために実験や観察の時間が短縮され,知識の吸収を優先した「先行学習」が原因である。そして,現在の学校教育における入試は,知識の獲得度合を測ることが主流であることから,教科書などの暗記に主眼が置かれているの現状である。この様な知識偏重の理科の学習を経た生徒が,教員養成大学へと進学し教職へ就いたとしても,理科への苦い思いを断ち切らないければ,「理科離れ」の生徒を更に増やすという悪循環に陥るのは明らかである。そこで,理科の授業を客観的に見つめ直し,「理科離れ」への過程を明らかとすることで,「理科離れ」の生徒の増加を防止することが可能である。本稿では,この理科離れに焦点を当てつつ,過去に実施した講義「小学校理科」の概要として,小学校理科の教材,小学校理科における実験の条件と,実験と認識過程を取り上げ,夫々について述べた。