抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「ハマダイコン」と呼ばれる日本の野ダイコン((Raphanus sativus f. raphanistroides Makino)の耐塩性を評価するために,種子発芽,植物高,根の長さおよび新鮮重を塩分条件下で測定し,栽培ダイコンである「アクビ-ミヤシゲ」および「ミノワセ」と比較した。日本野ダイコンは日本,宮崎県高鍋の海岸から収集した。人工海水およびその成分,NaCl,MgCl
2,MgSO
4,CaSO
4,K
2SO
4を本研究のために様々な濃度で試験した。栽培ダイコンは種子発芽率の点で,野ダイコンよりも高い耐塩性を示した。野ダイコンではNaCl存在下で20°Cよりも25°Cの方が発芽率と植物成長が良好だった。5種類の野ダイコン株の間で差が認められた。野ダイコンAは25°CでNaClに対する耐塩性を示した。野ダイコンCはMgCl
210mMおよびMgSO
4100mMに対する耐塩性を示したが,NaClおよびCaSO
4には感受性があった。野ダイコンEはNaCl,MgSO
4,CaSO
4が比較低低濃度の時に耐性を示した。したがって,耐塩性育種に野ダイコンが使用できる可能性がある。(翻訳著者抄録)