文献
J-GLOBAL ID:200902258342293696   整理番号:08A1030348

バンコマイシン耐性腸球菌は抗生物質に誘発された自然免疫系の不全状態を利用する

Vancomycin-resistant enterococci exploit antibiotic-induced innate immune deficits
著者 (9件):
資料名:
巻: 455  号: 7214  ページ: 804-807  発行年: 2008年10月09日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
バンコマイシン耐性腸球菌(Enterococcus)(VRE)などの抗生物質耐性菌の感染は,広域抗生物質による治療に伴って生じる,危険でコストの高い合併症である。抗生物質による共生細菌の除去が,抗生物質耐性菌の感染をどのように促進するのかは,その機構がほとんど明らかになっておらず,さまざまな推測が飛び交う領域である。本論文では,マウスに抗生物質を投与すると,RegIIIγ(別名Reg3g)の腸での発現が顕著に低下することを示す。RegIIIγは,VREなどのグラム陽性細菌を死滅させる分泌型のC型レクチンである。抗生物質を投与したマウスの腸では,RegIIIγの発現低下によって,in vivoでのVREに対する殺菌作用が著しく低下する。リポ多糖の経口投与によって腸でToll様受容体4を活性化するとRegIIIγが再び誘導され,その結果,抗生物質投与マウスのVREに対する自然免疫系を介する抵抗性が高まる。広域抗生物質による治療によって誘発されるような,粘膜自然免疫系の防御不全は,粘膜上皮のToll様受容体を選択的に刺激することで修正できることから,これを抗生物質耐性菌の定着や感染を低下させる治療法として応用できる可能性が示唆される。Copyright Nature Publishing Group 2008
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
微生物感染の生理と病原性  ,  感染免疫 
タイトルに関連する用語 (4件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る