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J-GLOBAL ID:200902258599608434   整理番号:09A0279582

短時間の位相構造関数に基づくデルタVLBI観測における位相遅延接続でのスキャンギャップ限界の推定

Estimation of scan-gap limits on phase delay connections in Delta VLBI observations based on the phase structure function at a short time period
著者 (8件):
資料名:
巻: 61  号:ページ: 357-371  発行年: 2009年 
JST資料番号: G0106B  ISSN: 1343-8832  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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ギャップを超えてスキャンからスキャンへ位相遅延を接続する最大のスキャンギャップ長はデルタ超長基線干渉計(D-VLBI)において重要な問題であり,湿潤な対流圏により引き起こされる遅延関数に影響される。最近になり,高速インターネットを通じた観測局の接続により実時間VLBIを実現するe-VLBI法を用いて,ほぼ実時間のフリンジ位相を得ることが可能となった。このような実時間VLBIはダイナミックD-VLBIスケジューリングの可能性をもたらす。これはその日の気象条件に従ってスキャン及びギャップ長を動的に変化させるものである。鹿島,岐阜,小金井観測局(実時間局ではない)における1~2時間のS及びXバンドでの連続VLBI観測により得られた位相構造関数を用いてこの可能性を調べた。2006年3月から7月の本研究期間において異なる気象条件の下で5度のVLBIセッションが実行された。まず最初に位相構造関数から位相接続性を評価する単純な手法を開発した。また短時間からより長時間における位相構造関数を推定するためのモデルを提唱する。最後に,モデルを用いて利用可能なギャップ長を推定する。我々の結果は,10秒の期間での構造関数を用いて利用可能なスキャンギャップ長の推定が可能であることを示す。これは,D-VLBI観測の最大の性能を達成するためにスキャン長及びギャップ長を動的にコントロールすることが可能であることを示唆する。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
分類
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気象力学,地球流体力学 
引用文献 (27件):
  • BEASLEY, A. J. VLBI phase-referencing. Very Long Baseline Interferometry and the VLBA, ASP Conf. Ser., 1995. 1995, 82, 327-343
  • BORDER, J. S. Technical characteristics and accuracy capabilities of delta differential one-way ranging (ΔDOR) as a spacecraft navigation tool. Report of the Proceedings of the RF and Modulation Subpanel 1E Meeting at the German Space Operations Centre : September 20-24, 1993. 1994
  • BRUNN, D. L. Delta VLBI spacecraft tracking system demonstration : Part I : design and planning. DSN Progress Report. 1978, 111-132
  • CHRISTENSEN, C. S. Delta VLBI spacecraft tracking system demonstration : Part II : data acquisition and processing. 1980, 60-67
  • FUJIWARA, A. Sample return mission to NEA : MUSES-C. Advances in Space Research. 1999, 25, 231-238
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