抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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エネルギー貯蔵分野のイノベーションにおけるナノテクノロジーの有効性を議論し,実際の技術開発成果を紹介,迅速な産業化における産官学垂直連携プロジェクトの有効性について述べた。次の項目について述べた。1)研究の背景,2)ナノテクノロジーとエネルギー技術の分野融合による革新的電池技術の開発;リチウム電池の自動車電源への応用,大容量化・高出力化・低コスト化,ナノテクノロジーの利用による高出力化,ナノ結晶電極材料の開発,3)研究開発の実施と成果;低抵抗・高イオン拡散性ナノポーラス電極による高出力型二次電池の研究開発,長崎大・産総研・日立マクセル・富士重工の垂直連携プロジェクトとして実施,PSコロイド結晶にTi(OR)
4溶液を含浸し,焼成する方法でアナターゼのナノポーラス多孔体を合成,これにNb(OR)
3を添加,高イオン伝導,電子導電性,Li貯蔵量の大きいTi
xNb
1-xO
2ナノポーラス電極材料を得た。産総研では,電池特性の粒径依存性,リチウムの特徴的な貯蔵メカニズムを解明,日立マクセルで実際の電池(負極:Li
4Ti
5O
12(100nm),正極:LiMn
2O
4(55nm))により,電極特性のサイズ依存性を調べ,ナノサイズの活物質を使って高出力特性を実証した。4)異分野融合と産学官垂直連携によるイノベーションの短距離化;産総研の研究者の数と密度,広い研究スペクトルを利用,基礎研究の大学-本格研究の産総研-メーカ企業(垂直連携,双方向性,短期間実用化),5)将来への課題;大型化,安全性,コスト,6)要約。