文献

J-GLOBAL ID：200902259515249406   整理番号：09A0926480

色彩応答膜を用いるカドミウム(II)の多検体簡易分析

Simple and Rapid Analysis for Cadmium(II) Using a Color-Responsible Membranes Prepared in a Microplate

著者 (3件)： 井上和哉 (神奈川工科大学工学部応用化学科) ,  滝澤阿輝子 (神奈川工科大学工学部応用化学科) ,  斎藤貴 (神奈川工科大学工学部応用化学科)
資料名： 分析化学
巻： 58  号： 7  ページ： 603-607 (J-STAGE)  発行年： 2009年 
JST資料番号： F0008A  ISSN： 0525-1931  CODEN： BNSKAK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： Cd²⁺と錯形成する1-(2-ピリジアルアゾ)-2-ナフトール(PAN)を含む高分子膜を96穴マイクロプレートのホール底面に固定化し,この膜を感応部とした色彩変化によるCd²⁺の簡易迅速な測定法について検討を行った.8.9×10^-7~1.2×10^-5 mol dm^-3の濃度範囲のCd²⁺を約1時間で96検体の定量が可能であった.また高分子膜の吸光度は1.2×10^-5 mol dm^-3のCd²⁺水溶液を同条件下で10回繰り返し測定したところ,吸光度の平均は0.164±0.008,相対標準偏差は2.43% であった.共存金属イオンの妨害についてはマスキング剤の添加,溶媒抽出による前処理を加えることで発色の影響を抑制することができた.Cd²⁺添加河川水試料を用いて本法と原子吸光光度法の定量値の相関を調べたところ,良好な相関を示した.(著者抄録)

シソーラス用語： *カドミウム ,  金属イオン ,  錯体生成 ,  河川水 ,  *水試料 ,  溶媒抽出 ,  妨害成分 ,  痕跡量成分 ,  定量分析 ,  呈色反応 ,  ポリ塩化ビニル ,  原子吸光分析 ,  測定精度 ,  *吸光分光分析 ,  機能性高分子 ,  *高分子膜 ,  実験用器具 ,  マスキング ,  窒素複素環化合物 ,  アゾ化合物 ,  フェノール類 ,  芳香族縮合化合物
準シソーラス用語： カドミウムイオン ,  マイクロプレート

分類 (2件)： 水中の汚染物質の物理分析  (CC03080N) ,  高分子固体のその他の性質  (CG02025L)

物質索引 (1件)： 1-(2-ピリジルアゾ)-2-ナフトール

引用文献 (18件)：

• 1) 環境省ホームページ,水質汚濁に関わる環境基準について,
•    <http://www.env.go.jp/kijun/wt1.html>.
• 2) 増田雅樹,橋本 敦,谷口利昭,久保 諭,北岡 理 : PFU Tech Rev, 16, 61 (2005).
• 3) J. M. Dietrich : Proc IEEE Int Symp Electron Environ, 2005, 60.
• 4) 早川光太郎,反町正美,田上正敏 : 日立電線,24, 25 (2005).

タイトルに関連する用語 (5件)： 色彩 ,  応答 ,  カドミウム ,  検体 ,  簡易分析