文献

J-GLOBAL ID：200902259536195497   整理番号：09A1052842

アシタバに含有されるカルコン誘導体を用いるチタン(IV)の吸光光度定量

Spectrophotometric Determination of Titanium(IV) with Calcones Contained in a Japanese Herb, ′′Ashitaba′′

著者 (8件)： 原田亜季 (大阪薬科大学) ,  伊藤さやか (大阪薬科大学) ,  馬場きみ江 (大阪薬科大学) ,  好田稔規 (大阪薬科大学) ,  水津智樹 (大阪薬科大学) ,  藤嶽美穂代 (大阪薬科大学) ,  山口敬子 (大阪薬科大学) ,  藤田芳一 (大阪薬科大学)
資料名： 分析化学
巻： 58  号： 8  ページ： 681-686 (J-STAGE)  発行年： 2009年 
JST資料番号： F0008A  ISSN： 0525-1931  CODEN： BNSKAK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： アシタバ含有カルコン誘導体の4-Hydroxyderricin(以後{Hy}とする)及びXanthoangelol(以後{Xa}とする)を用いるチタン(IV)の新規吸光光度法を開発した.{Hy}の場合,モル吸光係数(ε)は,ε=6.24×10⁴ L mol^-1 cm^-1,相対標準偏差(RSD)は0.65%(n=6),{Xa}の場合ε=6.02×10⁴ L mol^-1 cm^-1,RSD=0.53%(n=6)であった.{Hy}と{Xa}は共に,従来のチタン(IV)吸光光度法に比べ,共存物質の影響も極めて受けにくく,選択性にも優れている.また,本法を,酸化チタン含有用品中のチタン(IV)分析に応用したところ,測定値,回収率とも良好な結果が得ることができた.これらの天然色素が分析用有機試薬として十分利用できることを認めた.(著者抄録)

シソーラス用語： *吸光分光分析 ,  シシウド属 ,  エノン ,  芳香族ケトン ,  *チタン ,  酸化チタン ,  吸収係数 ,  定量分析 ,  天然着色料 ,  選択性 ,  *分析試薬 ,  妨害成分 ,  測定精度 ,  陰イオン界面活性剤 ,  錯体生成 ,  呈色反応 ,  フェノール類 ,  オレフィン化合物 ,  フェノールエーテル ,  ポリエン ,  多価フェノール ,  ヒドロキシケトン ,  アシタバ ,  カルコン類
準シソーラス用語： カルコン誘導体 ,  モル吸光係数

分類 (1件)： 無機物質中の元素の物理分析  (CC03022H)

物質索引 (2件)： 4-ヒドロキシデリシン ,  キサントアンゲロール

引用文献 (23件)：

• 中澄博行. 機能性色素のはなし. 2005
• 渡辺正訳. グリーンケミストリー. 1998
• ANASTAS, P. T. Green Chemistry. 1998
• 南春文. 東京農総研研報. 2008, 3, 81
• KOZAWA, M. Chem. Pharm. Bull. 1977, 25, 515

タイトルに関連する用語 (4件)： アシタバ ,  カルコン誘導体 ,  チタン ,  吸光光度定量