抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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伊能忠敬が詳細な日本列島の測量図を作製するに際して,具体的にどの地域をどのように測量を展開したのかを,高松藩領と周辺の島嶼部に限定して調査した結果報告である。伊能忠敬を隊長とする16名の測量隊は,途中で藩領外の調査を挟んで,文化5年9月20日から同年11月4日までの期間に測量が行われた。測量隊は早朝から夜に及び,海岸線と主要な街道の測量に36日,本島での日食観測に1日,移動に2日が費やされ,天候不順による中止が4日を加えると実働日は90.7%にも達する。