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J-GLOBAL ID：200902259798615616   整理番号：08A0823239

過剰創傷治癒としての癌:古い説の再評価

Cancer as an overhealing wound: an old hypothesis revisited

著者 (2件)： SCHAEFER Matthias (ETH Zuerich, Zuerich, CHE) ,  WERNER Sabine (ETH Zuerich, Zuerich, CHE)
資料名： Nature Reviews. Molecular Cell Biology  (Nature Reviews. Molecular Cell Biology)
巻： 9  号： 8  ページ： 628-638  発行年： 2008年08月 
JST資料番号： W1327A  ISSN： 1471-0072  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： かつて「腫瘍発生は過剰治癒である」という説が存在した。傷の治癒過程と癌の発生の間の関係は何であろうか?この総説では,傷の治癒過程そして治癒と癌の間の細胞及び分子レベルでの類似性について,特に治癒と癌の両者においてin vivoで機能が証明されている過程や遺伝子に焦点を当てて,解説した。悪性腫瘍はしばしば慢性的疾患部位に発生し,組織の障害は最も重要な危険因子としての慢性的炎症を伴って,悪性腫瘍の病因に重要な役割を果たしている。修復に関与する遺伝子を欠くまたは過剰発現する遺伝子修飾マウスの開発とその機能的特徴付けは,傷や腫瘍における遺伝子発現の解析と組み合わさって,傷の修復と癌の間の顕著な類似性を明らかにした。しかし,それらの間には少数の極めて重要な差も認められ,その差が悪性腫瘍の代謝の変化,分化能力の障害及び侵害性成長を説明する。

シソーラス用語： 発癌 ,  *創傷治癒 ,  フィブリン ,  炎症 ,  *腫瘍 ,  血管新生 ,  細胞増殖 ,  腫瘍過程 ,  上皮細胞 ,  線維芽細胞
準シソーラス用語： 上皮性腫瘍 ,  腫瘍増殖

分類 (2件)： 発癌機序・因子  (GE02020C) ,  発生と分化  (EJ16020W)

タイトルに関連する用語 (3件)： 創傷治癒 ,  癌 ,  評価