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J-GLOBAL ID：200902260504607155   整理番号：09A0949100

牛ふん尿の共メタン発酵における副資材過剰投入による発酵阻害

Inhibition of the Anaerobic Digestion of Cattle Manure with an Overload of Cosubstrates

著者 (4件)： 中久保亮 (北大 大学院農学研究科) ,  石田哲也 (土木研 寒地土木研) ,  松田從三 (北大 大学院農学研究科) ,  近江谷和彦 (北大 大学院農学研究科)
資料名： 廃棄物資源循環学会論文誌  (Journal of the Japan Society of Material Cycles and Waste Management)
巻： 20  号： 4  ページ： 268-277  発行年： 2009年07月 
JST資料番号： L1596A  ISSN： 1883-5856  CODEN： HSJGCW  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 副資材投入による発酵阻害特性および発酵阻害指標の利用可能性を解明するために,HRT30日の中温連続メタン発酵実験において,三大栄養素(炭水化物,たんぱく質,脂質)をそれぞれ主成分とした副資材(パン粉,プロテイン,バター)の投入による発酵阻害実験を行った。炭水化物による発酵阻害ではTVFA(揮発性脂肪酸総量)が蓄積し,4,430mg/Lにおいてメタンガス発生量は25%減少した。たんぱく質による発酵阻害では,TVFAおよびアンモニア態窒素が蓄積し,それぞれ9,210mg/L,5,550mgNH₄-N/Lにおいてメタンガス発生量は25%減少した。脂質による発酵阻害ではTVFAはほとんど蓄積しなかった。炭水化物およびたんぱく質の投入では発酵槽あたりメタンガス発生量およびTVFAを発酵阻害指標として利用可能と考えられるが,脂質の投入では,メタンガス発生量,TVFAのいずれも発酵阻害指標として有効ではなかった。(著者抄録)

シソーラス用語： 生化学的廃棄物処理 ,  家畜糞尿 ,  家畜糞尿処理 ,  *メタン発酵 ,  嫌気性処理 ,  代謝阻害 ,  副作用 ,  バイオガス ,  メタンガス ,  揮発性脂肪酸 ,  炭水化物 ,  タンパク質 ,  脂質 ,  アンモニア態窒素 ,  薬物 ,  アルカン
準シソーラス用語： *牛糞 ,  *共消化 ,  *阻害物質

分類 (2件)： 農業廃棄物処理  (FB07040X) ,  生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y)

物質索引 (1件)： メタン

引用文献 (38件)：

• 松田從三. 家畜ふん尿利用のバイオガスプラントの課題. 廃棄物学会誌. 2004, 15, 2, 70-76
• ANGELIDAKI, I. Codigestion of Olive Oil Mill Wastewaters together with Manure, Household Waste or Sewage Sludge. Global Environmental Biotechnology. 1997, 173-180
• ANGELIDAKI, I. Codigestion of Manure and Organic Wastes in Centralized Biogas Plants : Status and Future Trends. Applied Biochemistry and Biotechnology. 2003, 109, 95-105
• NIELSEN, H. B. Effect of Tryptone and Ammonia on the Biogas Process in Continuously Stirred Tank Reactors Treating Cattle Manure. Environmental Technology. 2007, 28, 905-914
• RAMSAY, I. R. Protein Degradation during Anaerobic Wastewater Treatment : Derivation of Stoichiometry. Biodegradation. 2001, 12, 247-257

タイトルに関連する用語 (7件)： 牛ふん ,  尿 ,  メタン発酵 ,  副資材 ,  投入 ,  発酵 ,  阻害