文献
J-GLOBAL ID:200902260635097098   整理番号:09A0416750

(前)糖尿病,脳の加齢,及び認知

(Pre)diabetes, brain aging, and cognition
著者 (11件):
資料名:
巻: 1792  号:ページ: 432-443  発行年: 2009年05月 
JST資料番号: B0207A  ISSN: 0005-2728  CODEN: BBBMBS  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
認知障害及び認知症は真性糖尿病(DM)の共通の合併症であることが最近分かってきた。事実,複数の研究が,肥満関連表現型及び/又はインシュリンホメオスタシスに対する変化が,血管性認知症だけでなくAlzheimer病(AD)をも含む認知機能低下及び認知症の発生リスクを増大させることを証明している。これらの表現型は前糖尿病,糖尿病,及び代謝症候群を含む。1型及び2型糖尿病両者は又,複数の神経心理学的機能の能力低下に対する重要なリスク因子である。慢性高血圧症及び高インシュリン症はグルコース最終産物増大(AGE)形成を主として促進し,活性酸素種(ROS)を過剰に生成する。蛋白質糖化及び酸化ストレスの増大は生物学的加齢に関与する二つの主要機構であり,両者はまた恐らくADの病因と関係する。AD患者がインシュリンの正常より低い脳脊髄液レベルであることが分かっている。その通常の血糖調節機能の重要性に加えて,インシュリンは脳での顕著なneurothrophic特性を持っている。如何にして,臨床的高インシュリン症がADへの危険因子となり,一方,lab実験がインシュリンが重要なneurothrophic因子であることを証明するか。これらの二つの矛盾した発見は,インシュリン抵抗性の概念の惹起により融和されると思われる。インシュリンは中程度の濃度では明白にneurothrophicであるが,脳での過剰なインシュリンはその共通かつ主要な浄化機構,即ちインシュリン分解酵素(IDE)の競合に起因するアミロイドβ(Aβ)クリアランスの低下と関係すると思われる。IDEはAβよりもインシュリンに対して極めて選択的なので,脳のインシュリン過剰症はその主要クリアランス機構のAβを欠乏させると思われる。高血圧症及びインシュリン過剰症は,広範な脳の微小血管障害をもたらすことにより,また,タウ高リン酸化及びアミロイドオリゴマ化の誘導により脳の加齢を加速すると思われる。事実,糖尿病患者は通常の白質病変(WMHL)よりも広範かつ容易に発生する傾向にある。通常WMHLは高齢者の脳走査写真に種々の程度で存在する。より進行したWMHLを持つ患者は,実行機能障害,認知障害,及び認知症に対するリスクが高い。インシュリン抵抗性と関係した臨床的表現型は恐らく脳及び全身老化に対する臨床的モデルを示す。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
代謝異常・栄養性疾患一般  ,  老化と死  ,  神経の基礎医学 
タイトルに関連する用語 (4件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る