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J-GLOBAL ID：200902260717534046   整理番号：09A0063204

高速用永久磁石同期モータの新ベクトル制御方式の検討

Examination of New Vector Control System of Permanent Magnet Synchronous Motor for High-Speed Drives

著者 (4件)： 戸張和明 ((株)日立製作所日立研究所) ,  遠藤常博 ((株)日立製作所電力グルプ電機システム事業部) ,  岩路善尚 ((株)日立製作所日立研究所) ,  伊藤佳樹 ((株)日立情報制御ソリューションズ)
資料名： 電気学会論文誌 D  (IEEJ Transactions on Industry Applications)
巻： 129  号： 1  ページ： 36-45 (J-STAGE)  発行年： 2009年 
JST資料番号： X0451A  ISSN： 0913-6339  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,永久磁石同期モータ(PMSM)は,小型・高効率という優れた特性を持つことから,家電から産業,車載用電装品などに適用が拡大されている。PMSMのドライブ制御においては,高精度・高応答性が要求される位置制御用途では,高分解能な位置センサや電流センサを用いたベクトル制御を実現している。これに対して,コストを重視する家電等の用途では,安価な低分解能位置センサを用いる必要があり,従来のベクトル制御を行った場合,高速域において制御系が不安定となる問題があった。そこで,本論文では,この問題を解決できる新たな制御技術として,”カスケード型ベクトル制御”を提案する。本制御は,電流指令値と電流検出値の偏差から,ベクトル演算に用いる第2の電流指令値を演算し,この演算値とモータの逆モデルを用いてベクトル演算を行う構成となっている。そのため,低サンプリング周期でも,原理的に不安定現象を解決できる特徴を有している。シミュレーションおよび実験から,本提案方式が,高速域の不安定現象に有効であることを確認することができた。

シソーラス用語： *PMモータ ,  *同期電動機 ,  高速度 ,  *ベクトル制御 ,  カスケード制御 ,  *安定化
準シソーラス用語： *永久磁石同期モータ ,  高速

分類 (1件)： 電動機  (NB07030U)

引用文献 (26件)：

• (1) 杉本英彦・小山正人・玉井伸三: 「ACサーボシステムの理論と設計の実際」, 総合電子出版社 (1990)
• (2) 見城尚志・永守重信: 「新・ブラシレスモータ」, 総合電子出版社 (2000)
• (3) T. Takeshita, M. Ichikawa, J.-S. Lee, and N. Matsui: “Back EMF Estimation-Based Sensorless Salient-Pole Brushless DC Motor Drives”, T. IEE Japan, Vol. 117-D, No. 1, pp. 98-104 (1997-1) (in Japanese)
• 竹下隆晴・市川 誠・Ju-Suk Lee・松井信行: 「速度起電力推定に基づくセンサレス突極形ブラシレスDCモータ制御」, 電学論D, 117, 1, pp. 98-104 (1997-1)
• (4) L. A. Jones and J. H. Lang: “A state observer for permanent magnet synchronous motor”, IEEE Trans. Industrial Electronics, Vol. 36, No. 3, pp. 374-382 (1989-3)

タイトルに関連する用語 (3件)： 永久磁石同期モータ ,  ベクトル ,  制御方式