抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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低分子モノマーの物理蒸着とイオン照射を組み合わせ,新規な高分子製膜技術を開発した。高真空槽内でモノマー材料として亜鉛アクリレート(ZnAc)を蒸着すると同時に,電子照射型イオン源を用いて基板表面に窒素イオンを照射した。基板材料としては,金蒸着ガラス基板とPETフィルムを用い,基板温度は室温とした。製膜条件としては,ZnAc蒸着速度を0.8nm/min,イオン電流を約0.5μA/cm
2,イオン加速電圧を500~2000Vとした。蒸着膜のIRスペクトルを測定した結果,イオンエネルギーを増大すると共にビニル基の吸収が減少した。さらにイオン照射によって膜は有機溶媒に不溶となり,表面粗さが減少することも観察された。これらの結果からイオン照射アシストを用いると,基板の表面改質に加えて基板表面での重合反応を促進でき,均質な高分子薄膜を形成するための新たな手法として利用できるものと期待される。(著者抄録)