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J-GLOBAL ID：200902262198220333   整理番号：09A0980516

組織欠損修復用に組込む接着性で柔軟かつ丈夫で安定な多糖類ナノシート

Adhesive, Flexible, and Robust Polysaccharide Nanosheets Integrated for Tissue-Defect Repair

著者 (6件)： FUJIE Toshinori (Waseda Univ., Tokyo, JPN) ,  MATSUTANI Noriyuki (National Defense Medical Coll., Saitama, JPN) ,  KINOSHITA Manabu (National Defense Medical Coll., Saitama, JPN) ,  OKAMURA Yosuke (Waseda Univ., Tokyo, JPN) ,  SAITO Akihiro (Waseda Univ., Tokyo, JPN) ,  TAKEOKA Shinji (Waseda Univ., Tokyo, JPN)
資料名： Advanced Functional Materials  (Advanced Functional Materials)
巻： 19  号： 16  ページ： 2560-2568  発行年： 2009年08月24日 
JST資料番号： W1336A  ISSN： 1616-301X  CODEN： AFMDC6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 生分解性で生体適合性の多糖類の自立性ポリマナノシート(NS)に関する既報の研究を基に,接着性,柔軟性がありかつ丈夫で安定な多糖類NSの外科手術処置での可能性のある生物医学的応用を報告した。生分解性高分子電解質のキトサンとアルギン酸の溶液をSiO₂基板にスピンコート,交互積層,ついでPVAを流延後,これを剥離,PVAをPBSで溶解除去して自立性の多糖類NSを作製した(39~1482nm厚)。光顕/SEM観察で表面構造などを調べた。NS表面にヒト血液を滴下してSEM観察するなどの方法でNSの生理学的特性を評価し,微小引かき試験機を用いて物理的接着性を,また膨張試験で引張強さ,極限の伸びなどを測定した。ビーグル犬を麻酔,挿管後,開胸,胸膜欠損(6mm円)にNS又は市販のフィブリンシート(共に18mm角)を張りつけて欠損を修復した。修復後,一定時間ごとに破裂圧を測定し,また同様に組織を調べ,統計処理した。限界荷重91kN/m,弾性率9.6GPaの75nm厚NSは創傷修復で生じる胸膜癒着なしにビーグル犬の胸膜欠損の最小侵襲性修復に使用できることなどが分かった。

シソーラス用語： *多糖類 ,  *ナノ構造 ,  *膜 ,  *生体組織 ,  *欠陥 ,  *再建術 ,  キトサン ,  アルギン酸 ,  水溶液 ,  スピンコーティング ,  積層構造 ,  表面構造 ,  *血液学的検査 ,  *接着強さ ,  引張強さ ,  弾性係数 ,  伸び ,  動物実験 ,  イヌ ,  開胸術 ,  *胸膜 ,  破裂 ,  圧力 ,  *ナノシート ,  ビーグル犬 ,  構造 ,  機械的性質 ,  強度
準シソーラス用語： *胸膜欠損 ,  *組織欠損修復

分類 (3件)： 医用素材  (GA05040H) ,  多糖類  (CF10054P) ,  基礎外科学  (GC07012C)

タイトルに関連する用語 (5件)： 組織欠損 ,  修復 ,  接着性 ,  多糖類 ,  ナノシート