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J-GLOBAL ID：200902262223828112   整理番号：09A0452339

カルシウム施用によるダイズ茎疫病の発病低減効果

著者 (1件)： 杉本琢真 (兵庫県農林水産技術総合セ)
資料名： 植物防疫  (Plant Protection)
巻： 63  号： 5  ページ： 284-289  発行年： 2009年05月01日 
JST資料番号： G0617A  ISSN： 0037-4091  CODEN： SHBOA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ダイズ茎疫病はPhytophthora sojaeによる土壌病害で,対策が急務となっている。筆者らはカルシウムが有効なことを見出し,資材の選択,効果の検討を行った。培地試験によりカルシウム塩を検討した中で,特に4~20mMのギ酸カルシウムおよび硝酸カルシウムの効果が高かった。有効性のメカニズムは「植物体中のカルシウム含有量の上昇」による細胞壁の強化など抵抗性の増強と考えられた。上記2種のカルシウム塩のうち,ギ酸カルシウムは遊走子の運動を低下させ,硝酸カルシウムは低下させなかったことから,前者を用いて圃場試験を行い,4mMおよび10mMのギ酸カルシウムの株元潅注が有効であることを確認した。

シソーラス用語： *ダイズ ,  *植物病害 ,  カルシウム ,  植物病原菌 ,  *硝酸カルシウム ,  細胞壁 ,  遊走子 ,  圃場試験 ,  農薬散布 ,  農薬 ,  *病害防除 ,  耐病性 ,  無機質 ,  土壌伝染 ,  作用機序 ,  生体内分布 ,  Phytophthora sojae ,  *茎疫病 ,  生体内濃度 ,  土壌病害 ,  エキビョウキン属 ,  膜 ,  生体膜 ,  生殖細胞 ,  菌類構造 ,  微生物 ,  菌類
準シソーラス用語： Phytophthora ,  株元潅注 ,  農薬施用

分類 (2件)： 豆類  (FC03035U) ,  菌類による植物病害  (FC04052Y)

物質索引 (1件)： ぎ酸カルシウム

引用文献 (23件)：

• BIGGS, A. R (2004): Plant Dis.88: 147~151.
• DATNOFF, L. E. et al.(2007): Mineral Nutrition and Plant Disease 79~83.
• DORRANCE, A. E. et al.(2003): Plant Dis.87: 308~312.
• GAMBORG, O. L. et al.(1968): Exp. Cell Res.50: 151~158.
• KNIGHT, M. R et al.(1991): Nature 352: 524~526.

タイトルに関連する用語 (5件)： カルシウム ,  ダイズ ,  茎疫病 ,  発病 ,  低減効果