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J-GLOBAL ID:200902262451529273   整理番号:09A0060085

ガラス包有物の主成分分析によるテフラ識別の試み-大山テフラDKP,DSP,DNPの識別を例として-

Characterizing tephras by major-element analysis of glass inclusions in plagioclase Phenocrysts: Preliminary results from the DKP tephra of Daisen Volcano, Japan
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資料名:
巻: 114  号: 12  ページ: 618-631  発行年: 2008年12月15日 
JST資料番号: F0528A  ISSN: 0016-7630  CODEN: CHTZA5  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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テフラの対比に斑晶中のガラス包有物の主成分化学組成を用いる手法はこれまで試みられていない。大山火山起源のDKP,DSP,DNP降下軽石は,岩相,鉱物組み合せおよび斜方輝石,角閃石の屈折率が近似しており,風化して火山ガラスが残存していないことが多いため,明確な対比に課題が残されていた。そこでこれらのテフラについて,斜長石斑晶中のガラス包有物の主成分化学組成を比較し識別を試みた。はじめに粒径および斑晶の違いによるガラス包有物の主成分化学組成を比較し,1/16-1/8mm粒径の斜長石において最も値がまとまることが明らかとなった。この粒径の斜長石のガラス包有物の主成分化学組成により,DKP,DSPおよびDNPはそれぞれ識別され,福井県旧織田町および長野県高野層でDKPとされたテフラは大山山麓のDKPと対比されることが確認できた。したがって,斜長石中のガラス包有物の主成分化学組成はテフラの対比に有効である。(著者抄録)
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分類 (2件):
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岩石圏の地球化学一般  ,  火山地質学一般 
引用文献 (20件):
  • 新井房夫, 1972, 斜方輝石・角閃石の屈折率によるテフラの同定-テフロクロノロジーの基礎研究-.第四紀研究, 11, 254-269.
  • Frezzotti, M.-L., 2001, Silicate-melt inclusions in magmatic rock: application to petrology. Lithos, 55, 273-299.
  • 古澤 明・梅田浩司, 2000, 別府湾コアにおける最近7000年間の火山灰層序-ピストンコア中の火山灰と阿蘇, 九重火山のテフラとの対比-.地質雑, 106, 31-50.
  • 古澤 明・梅田浩司, 2002, 新期大山テフラDNP, DSP, DKPの岩石記載的特徴の再検討.第四紀研究, 41, 123-129.
  • Hauri, E. H., Kent, A.J.R. and Arndt, N., 2002, Melt inclusions at the millennium: toward a deeper understanding of magmatic processes. Chem. Geol., 183, 1-3.
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