抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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生活排水の処理状況が異なる都市域の小河川において医薬品の存在実態を調査し,集水域の生活排水の処理状況と医薬品存在濃度の関係について明らかにするとともに,その存在濃度の生態リスク初期評価を行った。研究対象とした医薬品98物質中56物質が検出された。生活排水の排出割合が小さい集水域の河川では検出される医薬品数が少なく,その検出濃度も低かったのに対し,生活排水の排出割合が多い集水域の河川では検出される医薬品数が多く,その検出濃度も高い傾向を示した。甲殻類(ミジンコ)の慢性毒性試験結果のある医薬品(11物質)について生態リスク初期評価を行ったところ,8種の医薬品はMEC/PNECが0.1未満を示したが,抗てんかん剤のcarbamazepineは0.36,解熱鎮痛消炎剤のacetaminophenは0.39を示した。また,殺菌剤のtriclosanは106という非常に大きな値を示し,モニタリングデータの確認,調査流域での濃度変動等について今後更に調査を進める必要があることが判明した。(著者抄録)