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J-GLOBAL ID：200902262876782339   整理番号：09A0051058

家畜ふん堆肥化における窒素保持

著者 (1件)： 福本泰之 (農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研)
資料名： 農業および園芸  (Agriculture and Horticulture)
巻： 84  号： 1  ページ： 164-169  発行年： 2009年01月01日 
JST資料番号： G0801A  ISSN： 0369-5247  CODEN： NOOEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 日本では年間に約9000万トンの家畜排泄物が発生している。堆肥化過程においてリン等はほとんど減少せずに堆肥中に存在するのに対して,窒素は容易にガス化して大気中に揮散し,悪臭物質や温室効果ガスといった環境負荷物質となる。家畜ふんの堆肥化過程において,窒素の損失抑制に焦点を当てた最近の研究成果のいくつかを紹介した。まず,堆肥化処理と堆肥化過程における窒素損失について説明した。次いで,アンモニアの発生制御について以下の項目で研究例を示しながら解説した。1)アンモニア低減微生物,2)薬剤の添加,3)尿酸の分解抑制,4)揮散アンモニアの回収技術。また,亜酸化窒素ガスの発生制御について以下の項目で解説した。1)亜酸化窒素ガスの生成要因,2)亜硝酸酸化細菌の添加によるガス発生抑制。最後にその他の窒素性ガス発生制御について述べ,今後の展開と課題について論じた。

シソーラス用語： *堆肥 ,  家畜糞尿 ,  *窒素 ,  アンモニア態窒素 ,  アンモニア ,  *脱窒素 ,  臭気物質 ,  温室効果ガス ,  酸化二窒素 ,  堆肥化 ,  保護作用 ,  硝酸化成菌 ,  貯留 ,  窒素複素環化合物 ,  ウレア化合物 ,  ヒドロキシ化合物 ,  *家畜糞堆肥 ,  *窒素損失 ,  亜硝酸酸化菌 ,  廃棄物処理 ,  改変
準シソーラス用語： 亜酸化窒素 ,  亜硝酸酸化細菌 ,  悪臭物質 ,  窒素貯留

分類 (1件)： ごみ処理  (SC05030O)

物質索引 (1件)： 尿酸

引用文献 (13件)：

• 阿部佳之・福重直輝・伊藤信雄・加茂幹男 2003. 吸引通気式堆肥化処理技術の開発 (2)-吸引通気式堆肥化におけるアンモニア回収の可能性-. 農業施設 34(1): 21-30.
• FAO 2006. Livestock’s role in climate change and air pollution. In: H. Steinfeld, P. Gerber, T. Wassenaar, V. Castel, M. Rosales and C. de Haan (Eds.), Livestock’s long shadow. LEAD Virtual Research and Development Centre, Rome, Italy. p102-123.
• Fukumoto, Y., T. Osada, D. Hanajima and K. Haga 2003. Patterns and quantities of NH₃, N₂O and CH₄, emissions during swine manure composting without forced aeration-effect of compost pile scale. Bioresour. Technol. 89: 109-114.
• Fukumoto, Y., K. Suzuki, T. Osada, K. Kuroda, D. Hanajima, T. Yasuda and K. Haga 2006. Reduction of nitrous oxide emission from pig manure composting by addition of nitrite-oxidizing bacteria. Environ. Sci. Technol. 40(21): 6787-6791.
• Haga, K. 1998. Animal waste problems and their solution from the technological point of view in Japan. Jarq-Jpn. Agric. Res. Q. 32(3): 203-210.

タイトルに関連する用語 (2件)： 家畜ふん堆肥 ,  窒素