抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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標準電波は十分な強度と周波数安定度をもつ電波を常時利用者に供給することが望まれている。情報通信研究機構では1999年以来,日本全土を二つの長波標準電波発射局でカバーする態勢を進めてきた。2004年には電波の通達状況を調査するため,日本各地で受信電界強度と位相を調査し,併せてその結果を評価するための電界強度計算法を開発した。その成果は4000kmまで適用する国際電気通信連合無線通信部門(ITU-R)の勧告として採択されている。一方,長波帯電波は国を越えて遠方まで伝わるので,同機構は長波遠距離伝搬波の受信品質と長波帯特有の空電雑音の影響を調査するため2007年から2008年にかけて,太平洋航路と,赤道を横断して南極に至る航路の,8000kmを越える距離にわたって標準電波の電界強度と位相を測定した。その測定値を,上記の勧告を拡張した遠距離計算法による予測値と比較したところ,非常によい一致を示し,新しい計算法の妥当性を確認することができた。(著者抄録)