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J-GLOBAL ID：200902263411709470   整理番号：08A0727839

有機ナノ結晶を用いた単一光子発生源の創製と評価

著者 (2件)： 増尾貞弘 (京都工繊大 大学院工芸科学研究科) ,  増原陽人 (東北大 多元物質科研)
資料名： マツダ財団研究報告書(科学技術振興関係)  (マツダ財団研究報告書 科学技術振興関係)
巻： 20  ページ： 33-40  発行年： 2008年06月 
JST資料番号： J0708A  ISSN： 1344-0497  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 究極の暗号技術である量子暗号通信などの次世代量子情報技術においては,1つずつ光子を発生させることが可能な「単一光子発生源」が必要不可欠であることから,近年非常に多くの研究開発が行われている。一般に単一光子発生源として働くものは,単一量子ドットや単一蛍光性分子など,いわゆる「単一量子システム」のみである。本研究では,蛍光性分子から作製されたナノ結晶1つを測定することにより,サイズが約70nm以下の単一ナノ結晶からの発光は単一光子発生源として振る舞うことを見出した。この結果は,複数の発光性分子から作製された分子凝集体であっても,サイズをナノメートルスケールで制御すれば単一光子発生源として働くことを世界に先駆けて見出したものであり,革新的な単一光子発生源として当該研究分野に多大なインパクトを与えると考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： *ジイミド誘導体 ,  *ナノ結晶 ,  *光子 ,  *発生 ,  *光通信 ,  技術革新 ,  量子暗号 ,  量子情報 ,  蛍光体 ,  依存性 ,  分子集合体 ,  光子相関 ,  サイズ依存性 ,  *単一光子 ,  *発生源
準シソーラス用語： アンチバンチング ,  分子凝集体 ,  量子暗号通信

分類 (3件)： 複素環式化合物の結晶構造  (BK08030Q) ,  有機化合物・錯体の蛍光・りん光(分子)  (BH06062I) ,  光通信方式・機器  (ND10000B)

物質索引 (2件)： 2,6-ジメチルアニリン ,  ペリレン-3,4,9,10-テトラカルボン酸二無水物

引用文献 (9件)：

• B. Lounis, W. E. Moerner, Single photons on demand from a single molecule at room temperature, Nature, Vol.407(2000) pp. 491-493.
• S. Kako, C. Santori, K. Hoshino, S. Götzinger, Y. Yamamoto and Y. Arakawa, A gallium nitride single-photon source operating at 200K, Nat. Mater., Vol.5(2006) pp. 887-892.
• A. Kuhn, M. Hennrich and G. Rempe, Deterministic single-photon source for distributed quantum networking, Phy. Rev. Lett., Vol.89(2002) pp. 0679011-0679014.
• M. Keller, B. Lange, K. Hayasaka, W. Lange and H. Walther, Continuous generation of single photons with controlled waveform in an ion-trap cavity system, Nature, Vol.431(2004) pp. 1075-1078.
• S. Masuo, T. Vosch, M. Cotlet, P. Tinnefeld, S. Habuchi, T. D. M. Bell, I. Oesterling, D. Beljonne, B. Champagne, K. Müllen, M. Sauer, J. Hofkens and F. C. De Schryver, Multichromophoric dendrimers as single-photon sources: A single-molecule study, J. Phys. Chem. B, Vol.108(2004) pp. 16686-16696.

タイトルに関連する用語 (5件)： ナノ結晶 ,  単一光子 ,  発生源 ,  創製 ,  評価