抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,居住者による参加型管理体制の限界を補完する持続可能な管理体制を模索するため,ガルディアン(積層集住の歴史的背景に支えられて生まれた住宅管理人)の役割を,社会的地位と管理業務執行の内容から明らかにした。研究では,現代フランスのガルディアン職の役割について,基本属性,勤務形態,業務内容を実際に働く同職者へのアンケート調査より分析し,以下の知見を得た。ガルディアンは,協約の業務リストに則り共同住宅の共用空間での維持管理をハード・ソフトの両面から行うべきと決められ,契約外の業務でも精神的な側面から居住者をサポートする意思を持った管理主体である。これは多様なライフスタイルを持つ都市居住者のニーズに柔軟に対応できるガルディアン体制の特性である。民間共同住宅のガルディアンは,福祉的ではなく自由経済の中で,各居住者の自立的生活を助けるべく有効に機能している。