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J-GLOBAL ID:200902263943949851   整理番号:08A0030132

6.238U/235Uの自然分別

Natural fractionation of 238U/235U
著者 (6件):
資料名:
巻: 72  号:ページ: 345-359  発行年: 2008年01月15日 
JST資料番号: C0062A  ISSN: 0016-7037  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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天然でのUの同位体組成は一般に,不変であると想定されている。ここで,筆者らは我々の方法の解析精度(ほぼ0.06‰,2SD)をかなり超える~1.3‰の天然試料(玄武岩,花こう岩,海水,サンゴ,黒色頁岩,半有酸素堆積物,マンガン鉄殻/団塊およびBIFs)の238U/235U同位体比の変化を報告する。試料精製中の同位体分別と装置質量バイアスを補正するための混合238U-235U同位体とレーサ(二重スパイク)を使うMC-ICP-MSによって,U同位体を分析した。我々の調査で認められた最大の同位体変化は,酸化と還元された堆積性環境間にあり,海水と半有酸素堆積物は間に落ちている。大西洋と太平洋からのマンガン殻に(SRM-950aに対して)軽い同位体組成が観察され,それは-0.54‰から-0.62‰のδ238Uを示し,4つの解析された縞状鉄鉱層のうち3つに関してそれぞれ,-0.89‰,-0.72‰,-0.70‰のδ238Uを持つ。高δ238U値が黒海(ユニットIとユニットII)からの黒色頁岩と3つのKupferschier試料(ドイツ)に観察され,それは-0.06‰から+0.43‰のδ238Uを示す。また,半有酸素堆積物は-0.41±0.03‰のδ238Uを持つ海水に比較して,やや高いδ238U(-0.41‰から-0.16‰)を持つ。花こう岩は-0.20‰と-0.46‰の間のδ238U範囲を明示するが,すべての解析された玄武岩は不確かさの範囲内で認定され海水よりやや軽い(δ238U=-0.29‰)。我々の発見は,Uの同位体分別が反対の方向を持つ有酸素(マンガン殻)と半有酸素から嫌気性環境の両方で発生していることを意味する。最初のケースにおいて,筆者らはこの分別がMo同位体および可能なTl同位体に関するケースとして,マンガン鉄酸化物へのU吸着の結果であると仮定している。2番目のケースにおいて,不溶性UIVへの溶性UIVの還元はおそらく海水に対して重いU同位体組成の方へ分別をもたらしたであろう。この発見は,地質時間を通じて変化する海洋の酸化還元条件が堆積物や化石に記録されているかもしれない海水のU同位体組成の変化を起こしただろうことを意味している。したがって,U同位体は地球上の古酸化還元条件と酸化還元進化に関する新奇な地化学トレーサを約束しているであろう。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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水圏・生物圏の地球化学  ,  堆積学一般 
タイトルに関連する用語 (1件):
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