抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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野鳥類は生態系においては-次消費者,二次消費者から猛禽類のようなより高次の消費者まで,幅広い食物連鎖を構成しており,その個体数変動は生態系にかなり大きな影響を与える。さらに,野鳥類は生息タイプから留鳥,夏鳥,冬鳥,漂鳥,通過鳥に分けられ,近畿大学奈良キャンパスでも観察される野鳥類は季節的に異なる。こうした現象から食物連鎖の季節的変動が起こり,それに伴って生態系にも影響を与えていると考えられる。また,特に夏鳥や冬鳥などの移動性の種は,それらの渡り元や渡り先における環境が繁殖や生存に影響され,それが日本の野鳥相や各季節の食物連鎖,生態系にまで影響を及ぼすと推察される。このような観点から,ある地域での野鳥類の個体数の季節的変動,年次変動の解析はきわめて重要と考えられる。ここでは1995年から現在まで定期的に調査してきた近畿大学奈良キャンパスでの野鳥類の個体数変動の解析結果を紹介した。