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J-GLOBAL ID:200902264042865256   整理番号:09A1163805

深水栽培による高品質米生産技術 -深水栽培が水稲の生育と米粒外観品質に及ぼす影響-

Improvement of Grain Quality and Yield by Deep-Flood Irrigation
著者 (6件):
資料名:
巻: 78  号:ページ: 455-464 (J-STAGE)  発行年: 2009年 
JST資料番号: G0811A  ISSN: 0011-1848  CODEN: NISAAJ  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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深水栽培による籾数制御と草姿の改善により,水稲の登熟期における高温による白未熟粒の発生抑制を試みた.2004年から2007年に,水稲3品種(初星,ササニシキ,コシヒカリ)を分げつ盛期から最高分げつ期にかけて水深18 cmで深水処理し,生育,収量と白未熟粒割合を調査した.深水処理により, 2次分げつおよび上位1次分げつといった弱小分げつが減少して,強勢な下位の1次分げつの穂を中心とした分げつ構成となり,有効茎歩合が高まった.その結果,深水処理により穂数は減少したが,一穂籾数と玄米千粒重が増加し,年次変動はみられたが,慣行栽培と同程度の収量が得られた.深水処理により白未熟粒発生が抑制され,特に,乳白粒の発生を顕著に抑制した.また,深水栽培は,オープントップチャンバーによる高温処理においても白未熟粒発生を抑制し,高温による品質低下防止に効果があった.この効果は,高温登熟耐性の弱い品種ほど顕著であった.しかし,深水処理は茎数を減少させるため,十分な茎数が確保できない場合には減収した.このため,高品質米の収量確保には,有効茎数を確保してから深水処理を開始することが必要であり,深水処理開始時の茎数が330本/m2程度確保できれば,慣行栽培と同程度の収量と,白未熟粒発生抑制の両立が期待できる.(著者抄録)
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分類 (2件):
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稲作  ,  食品の品質 
引用文献 (42件):
  • 1) 千葉雅大・松村修 2006. 風の遮断による圃場高温処理法. 日作紀 74(別1) : 228-229.
  • 2) 福島敏和・山口正篤・薄井雅夫・松永純子 1997. 水稲の栽植密度,植付本数と収量構成要素,玄米品質との関係. 日作関東支報 12 : 38-39.
  • 3) 船越三郎 1962. 挿秧深度が水稲の生育・収量におよぼす影響. 日作紀 31 : 69-72.
  • 4) 古谷勝司・椛木信幸・児嶋清 1991. 水稲における生育中期の水管理が生育・収量に及ぼす影響-深水管理を中心にして-. 北陸農試報 33 : 29-53.
  • 5) 後藤雄佐 1996. 水稲の深水栽培とその貯水機能の活用. 農業技術 51 : 344-348.
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