抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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茶園の施肥作業は,資材量の多さと年間作業回数の多さから,軽作業化と高能率化が求められている。本研究では,歩行での茶園施肥作業の軽作業化及び高能率化を目的として,パイプ噴頭を備えた台車式歩行施肥機を試作し,手押し式施肥機及び動力付施肥機を使用した場合との有効作業量,心拍数増加率等の作業特性を比較した。結果,台車式施肥機に左右に旋回するパイプ噴頭を取り付けたことにより,2うね同時施肥及びうね端の旋回動作を省略する作業法を実現することができた。各施肥機の有効作業量は,台車式で0.89ha/h,手押し式で0.71ha/h,動力付で0.58ha/hとなり,台車式施肥機の作業能率は高いことが明らかになった。また通常作業時の心拍数増加率も他2種の施肥機より低くなり,作業負担も軽くなった。作業速度や有効作業量を同一にした場合の心拍数増加率も同等ないし低くなった。研究の結果,パイプ噴頭を有した台車式施肥機は,作業幅拡大により有効作業量が大きくなり,作業速度が遅いことで作業者への負担も軽減できることが明らかになった。