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J-GLOBAL ID：200902265067544850   整理番号：09A0036301

ナギナタガヤ草生ミカン園における枯死ナギナタガヤ由来窒素の吸収特性

Absorption of Nitrogen Decomposed from Rat Tail Fescue Residue in Satsuma Mandarin Orchard with Sod Management

著者 (2件)： 石川啓 (愛媛県果樹試) ,  木村秀也 (農業技術研究機構 近畿中国四国農研セ)
資料名： 農作業研究  (Japanese Journal of Farm Work Research)
巻： 43  号： 4  ページ： 179-186  発行年： 2008年12月25日 
JST資料番号： G0627B  ISSN： 0389-1763  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ウンシュウミカン園において,枯死ナギナタガヤ由来窒素のミカン樹および再発生ナギナタガヤによる吸収特性を明らかにするため,圃場条件下とポット条件下で¹⁵N標識ナギナタガヤを施用し,1年間の追跡調査を行った。5月下旬に枯死したナギナタガヤ由来窒素は,8月頃からミカン樹に吸収され始め,当年のミカン樹各器官や翌年の春季新生器官に移行した。同様に,再発生したナギナタガヤにも吸収され,1年後のミカン樹と再発生ナギナタガヤによる枯死ナギナタガヤ由来窒素の吸収量はほぼ同量であった。また,ミカン樹各器官の¹⁵N寄与率は春季新生器官や旧葉・細根で高く,収穫果では低かった。再発生したナギナタガヤの¹⁵N寄与率は樹体に比べて著しく高く,かつ地下部の方が地上部より高率であった。枯死ナギナタガヤ由来窒素の利用率は,樹体5.5%,ナギナタガヤ5.4%であり,施用から再発生したナギナタガヤが枯死するまでの間に,約11%の窒素が利用されることが明らかになった。(著者抄録)

シソーラス用語： *温州ミカン ,  ウシノケグサ属 ,  標識法 ,  窒素15 ,  マルチ ,  *養分吸収 ,  窒素 ,  *栽培
準シソーラス用語： ナギナタガヤ ,  リビングマルチ ,  *草生栽培 ,  同位体標識

分類 (1件)： 果樹  (FC03042G)

引用文献 (18件)：

• 赤尾勝一郎・久保田収治・林田至人(1978) : 温州ミカン樹の春季新生器官形成時における樹体内貯蔵窒素,特に秋肥窒素の利用について(その1),園学雑47(1) ; 31-38.
• 安藤 豊・庄子貞雄・及川 勉・菅野忠教(1986):水田土壌中での稲わらの分解と窒素の挙動,土肥誌57(4) ; 359-364.
• 広瀬春朗(1973) : 各種植物遺体の有機態窒素の畑状態土壌における無機化について,土肥誌44(5) ; 157-163.
• 石川 啓・木村秀也(2006) : ナギナタガヤ草生ミカン園における春肥窒素の吸収特性,園学研5(3) ; 255-259.
• 岩切 徹(1992) : ウンシュウミカンの窒素の肥効と樹体栄養・果実品質に関する研究,佐賀県果樹試研報12 ; 17-27.

タイトルに関連する用語 (4件)： ナギナタガヤ ,  ミカン ,  枯死 ,  窒素