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J-GLOBAL ID：200902265298779914   整理番号：08A1027797

癌の進行におけるN-多糖

N-Glycans in cancer progression

著者 (3件)： LAU Ken S (Mount Sinai Hospital, ON, CAN) ,  LAU Ken S (Univ. Toronto, ON, CAN) ,  DENNIS James W (Univ. Toronto, ON, CAN)
資料名： Glycobiology  (Glycobiology)
巻： 18  号： 10  ページ： 750-760  発行年： 2008年10月 
JST資料番号： W0050A  ISSN： 0959-6658  CODEN： GLYCE3  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： レクチンと多糖の相互作用は細胞表面の各種受容体の配置を支配しており,癌の成長や転移を考える上で重要である。ゴルジ体中間部におけるN-多糖の枝分かれは格子形成レクチン(例えばガレクチン)に対する結合手を作ってEGF受容体やTGFβ受容体の細胞表面レベルを制御している。発癌はβ-1,6-N-アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼV(Mgat5)の発現を増加させ,その高親和性ガレクチンリガンドが成長受容体の細胞表面保持を推進する。Mgat5陰性癌細胞は,癌細胞増殖を支持する2次的な変化(カベオリン1の喪失,反応性酸素類の増加など)をおこす。腫瘍細胞でのMgat5及びそのシグナル伝達,Mgat5とカベオリン1及びPtenとの相互作用,活性酸素,ヘキソサミン/ゴルジ体/格子,UDP-GlcNAcが必要な他の経路,分子進化,などの項目により概説した。癌治療戦略として,増殖停止を誘発するように代謝とN-多糖の分岐を通じて受容体の表面分布を標的とすることが有用であると示唆される。

シソーラス用語： *腫瘍 ,  細胞情報伝達 ,  細胞増殖 ,  レクチン ,  枝分れ ,  *多糖類 ,  *グリコシド ,  グリコシルトランスフェラーゼ ,  EGF受容体 ,  サイトカイン受容体 ,  アダプタータンパク質 ,  活性酸素
準シソーラス用語： *N-グリカン ,  TGFβ受容体 ,  β-1,6-N-アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ ,  カベオリン1 ,  *癌

分類 (2件)： 腫ようの化学・生化学・病理学  (GE02030N) ,  糖質・糖鎖一般  (EB06010I)

タイトルに関連する用語 (2件)： 癌 ,  多糖