抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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電磁界解析の大規模化に伴って前処理付き共役勾配法(PCG法)など,反復解法による求解の短時間化が求められている。本論文では,PCG法の一種であるICCG法における行列ベクトル積演算,及び内積演算に対して共有メモリ型並列化を試みた。解析モデルとして,1)3次元静磁界解析モデル,2)3次元過渡応答解析モデル,3)3次元周波数応答解析モデルを用い,1)と2)は磁気対称性を考慮して1/8モデルを解析した。また,i)Intel Pentium Dプロセッサ,ii)Intel Xeonプロセッサ2個,iii)Intel Xeonプロセッサ4個,iv)AMD Opteronプロセッサ4個を搭載するマシンを対象とし,ICCG法の求解に要する時間を測定・比較した。その結果,並列度数が4を超える場合にはNUMA(Non-Uniform Memory Access)構造による高速なメモリバスの恩恵により,iii)よりもiv)の方が高い速度向上効果が得られた。また,反復回数にも依存するので解析モデルの特徴から反復回数増加率を推定することで,性能予測が行えることを示した。