抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1996年から1998年にかけての日本の地球資源衛星(JERS-1)の合成開口レーダ(SAR)データに対し,画像相関法を適用し,南極の白瀬氷河の流動速度を解析した。氷河の接地線から下流域にかけては,氷の流動速度が東側より西側の方が系統的に大きくなっている。2つの流線における差は,1996年に0.31km/a,1998年に0.37km/aであり,誤差の推定値である0.03km/aに比べてかなり大きい。接地線における氷河の流動方向は312度であり,10km下流の地点で327度,20km下流の地点で346度,30km下流の地点で2度へと変化している。流向の積算変化量は東側へ50度になる。氷河の横断面における質量の保存を仮定すると,流向の東への変化は基盤地形深度が非対称的であり,8kmの幅をもつ氷河において東側の方が西側に比べ50m(10%)深くなっていることで説明できる。この流向の東向きの変化は,西部流線における速度の60-75%の速度をもつ北から北東へ向かう支流によって加速されている。Copyright 2008 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.