文献

J-GLOBAL ID：200902266351756120   整理番号：09A0429115

高温での酸素ポテンシャル勾配下でのアルミナセラミックスの物質移動機構

Mass-Transfer Mechanism of Alumina Ceramics under Oxygen Potential Gradients at High Temperatures

著者 (3件)： KITAOKA Satoshi (Japan Fine Ceramics Center) ,  MATSUDAIRA Tsuneaki (Japan Fine Ceramics Center) ,  WADA Masashi (Japan Fine Ceramics Center)
資料名： Materials Transactions  (Materials Transactions)
巻： 50  号： 5  ページ： 1023-1031 (J-STAGE)  発行年： 2009年 
JST資料番号： G0668A  ISSN： 1345-9678  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 酸素ポテンシャル勾配に曝された未ドープ多結晶α-Al₂O₃ウェハの酸素透過性を1973K迄の温度において調べた。酸素はα-Al₂O₃の結晶粒界を通して優先的に透過した。酸素透過に寄与する主たる拡散種は酸素ポテンシャル勾配を形成する酸素分圧(P_O2)に依存した。約1Paより下のP_O2によって生じた酸素分圧勾配の下では,酸素の透過は高いP_O2域から低いP_O2域への酸素の拡散によって生じた。対照的に,約1Paより上でのP_O2によって生じた酸素ポテンシャル勾配の下では,酸素透過は低いP_O2域から高いP_O2域へのアルミニウムの拡散によって進展した。他言すれば,O₂分子はより高いP_O2において表面に吸着し続いて酸素イオンへと分離(Al₂O₃を形成)し,一方,低いP_O2における反対の面上の酸素イオンはO₂分子への集結によって脱着される(Al₂O₃の分解)。P_O2の関数としての酸素およびアルミニウムの結晶粒界拡散係数を酸素透過係数から決定した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *酸化アルミニウム ,  *物質移動 ,  分圧 ,  *粒界拡散 ,  透過率 ,  圧力勾配 ,  高温 ,  拡散係数
準シソーラス用語： 酸素分圧

分類 (2件)： セラミック・磁器の性質  (YC03030G) ,  固体中の拡散一般  (BL06021L)

引用文献 (26件)：

• EVANS, A. G. Prog. Mater. Sci. 2001, 46, 505-553
• MATSUMOTO, M. Surf. Coat. Technol. 2008, 202, 2743-2748
• YANAR, N. M. Scr. Mater. 2002, 46, 325-330
• SHILLINGTON, E. A. G. Acta. Mater. 1999, 47, 1297-1305
• STIGER, M. J. Z. Met. kd. 1999, 90, 1069-1078

タイトルに関連する用語 (4件)： 酸素 ,  ポテンシャル勾配 ,  アルミナセラミックス ,  物質移動