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J-GLOBAL ID：200902266637382561   整理番号：08A0684933

英虞湾...新たな里海創生 英虞湾の物質循環と底質悪化原因の検討

Material Circulation and the Cause of Deterioration of Marine Sediment in Semi-Enclosed Ago Bay

著者 (5件)： 千葉賢 (四日市大 環境情報学) ,  ANGGARA KASIH G. A. (三重県産業支援セ) ,  山形陽一 (三重県科学技術振興セ) ,  前川行幸 (三重大) ,  松田治 (三重県産業支援セ)
資料名： 海洋と生物  (Aquabiology)
巻： 30  号： 3  ページ： 348-359  発行年： 2008年06月15日 
JST資料番号： S0220B  ISSN： 0285-4376  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 英虞湾奥部の底質悪化の原因を探るため,三重県地域結集型共同研究事業では,集水域。流動,水質,底質,干潟,アマモ場,真珠養殖関連の広範な項目の調査を実施し,物質循環にかかわる諸量の把握を行った。またその結果を用いて環境動態予測モデルを構築し,全湾の物質循環と海底堆積物内の物質循環を調べた。一連の調査の結果,底質の悪化には,陸域負荷の増加,干潟干拓や潮止め堤による浅場の浄化機能の低下,真珠養殖による海底の局所的な汚染,また海域の貧酸素化と硫化水素の溶出によるベントス量の減少とそれによる海底堆積物表層の有機物分解速度と鉛直混合の低下,底質変化の遅延現象と言った要因が関係していることが明らかとなった。さらには,港周辺の市街化,河川改修,潮止め堤の建設,干潟の減少などで陸域から海域への土砂の流出量が減少し,相対的に海底堆積物中の有機物濃度やCODが増加した可能性も考えられた。

シソーラス用語： 漁場 ,  湾 ,  循環 ,  底質 ,  *底質調査 ,  海底堆積物 ,  閉鎖性水域 ,  予測モデル ,  モデル ,  解析モデル ,  物質収支 ,  *海洋汚濁 ,  英虞湾 ,  漁場生産力 ,  生態系モデル ,  *物質循環 ,  里海 ,  流動モデル
準シソーラス用語： 海底底質

分類 (2件)： 漁場・漁況  (FH03020R) ,  海洋汚濁  (SB02040B)

タイトルに関連する用語 (6件)： 英虞湾 ,  里海 ,  物質循環 ,  底質 ,  悪化 ,  原因