抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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チャ品種‘あさつゆ’と‘やぶきた’を供試し, 一番茶芽伸長中のキトサン溶液散布が一番茶および秋冬番茶の収量に及ぼす影響を調査した. 2002年と2003年に試験区間の収量の差異を調査し, 収量差異が小さくなるように処理区を決定した. そして, 2004年と2005年の一番茶芽伸長期に, キトサン含有率10%溶液の700倍希釈液を2000 L ha
-1散布をした. キトサン処理前の一番茶生葉収量が対照区の110%(対照区より0.22t ha
-1高い. 以下, 対照区+0.22t ha
-1と表記)であった‘あさつゆ’では, キトサン処理後には対照区の115%(対照区+0.55t ha
-1)と有意に高くなり, キトサン処理前の一番茶収量が対照区の89%(対照区-0.34t ha
-1)であった‘やぶきた’では, キトサン処理後には対照区の100%(対照区+0.01t ha
-1)とほぼ同等となった. また, キトサン処理の有無にかかわらず前年の秋冬番茶収量が多いほど, 翌年の一番茶収量が減少する傾向があり, キトサン処理により, その減少程度が小さくなる傾向が認められた. 以上のことより, キトサン施用はチャの一番茶収量の向上効果は認められたものの, その効果は大きくなかった.(著者抄録)