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J-GLOBAL ID：200902266671542683   整理番号：09A1095719

ポリアクリルアミド樹脂系紙力増強剤添加紙の動力学的性質-紙力剤の種類及び添加法の影響-

Dynamic Mechanical Properties of Paper Containing a Polyacrylamide Dry Strength Resin-Effects of Type of the Resin and the Application Method-

著者 (3件)： SAKAEMURA Takushi (Arakawa Chemical Ind., Ltd.) ,  SAKAEMURA Takushi (Kyoto Univ.) ,  YAMAUCHI Tatsuo (Kyoto Univ.)
資料名： 紙パ技協誌  (紙パルプ技術協会誌)
巻： 63  号： 11  ページ： 1349-1357  発行年： 2009年11月01日 
JST資料番号： G0115A  ISSN： 0022-815X  CODEN： KAGIAU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ポリアクリルアミド(PAM)乾時強度強化樹脂を量を変えて内部及び外部添加法によって配合した軽度叩解広葉樹クラフトパルプから実験室手抄紙を調製した。使用したPAMは溶液型カチオン性PAMと溶液型及び分散型両性PAMであった。内部添加は低濃度PAM溶液あるいは分散液を紙料に添加することによって,外部添加は乾燥手抄紙をPAM溶液あるいは分散液に浸漬し,ウェットプレスによって圧搾することによって行った。繊維壁中のPAMの深さプロファイルを調べるために減衰全反射/Fourier変換赤外分光法と逐次エッチング法との組合せを用いた。両法のPAMは主に繊維表面近傍に存在し,さらに繊維壁内部にも分布した。カチオン性PAMに比べて内部添加両性PAMは特に繊維表面近傍に存在した。PAM処理及び未処理紙,及びPAMフィルムの動的機械的性質を140°Cから260°Cまでの温度範囲で測定した。示差走査熱量測定の結果も併せると,外部添加法によって紙に添加したPAMは約210°Cにおいてtanδの明瞭なピークを示した。溶液あるいは分散液の内部添加法によって添加した場合は,繊維壁中のPAMの粘弾性がほとんど消失していることからカチオン性,両性PAM共に繊維壁中に分子として分散していることが分かった。一方,外部添加法の場合は同じPAM歩留まりレベルにおいて特徴のある粘弾性を示し,PAMは分子状で分散せず,ある種のPAM相(ドメイン)を形成していることが分かった。溶液を添加する場合に比べて両性PAM分散液を添加した場合はより顕著なPAM相の形成を示し,より顕著なPAMによる粘弾性の発現を示した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *ポリアクリルアミド ,  *紙力向上剤 ,  広葉樹材 ,  クラフトパルプ ,  手抄紙 ,  高分子電解質 ,  カチオン ,  両性電解質 ,  添加 ,  溶液 ,  分散【dispersion】 ,  紙料 ,  浸漬 ,  細胞壁 ,  深さ分布 ,  *粘弾性 ,  誘電正接 ,  ガラス転移点 ,  連続体 ,  *紙特性 ,  膜 ,  生体膜 ,  *機械的性質
準シソーラス用語： tanδ ,  紙力増強剤

分類 (2件)： 紙料とその調製  (YL03010L) ,  紙・紙製容器の性質・試験  (YL04020D)

引用文献 (22件)：

• DAVISON, R. W. Dry Strength Additives. 1980
• LINDSTROM, T. Advances in Paper Science and Technology. Trans. of the 13^<th> fundamental Research Symposium, 2005. 2005, 457
• PELTON, R. Appita J. 2004, 57, 3, 181
• SJOSTROM, E. Nordic Pulp and Paper Research J. 1989, 4, 2, 90
• LINDSTROM, T. Fundamentals of papermaking. Trans. of the 9^<th> Fundamental Research Symposium, 1989. 1989, 311

タイトルに関連する用語 (4件)： ポリアクリルアミド ,  紙力増強剤 ,  動力学的性質 ,  紙