抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2種の異なった分子を包有したmelanophlogite,組成はカリフォルニア産が46SiO
2・1.80CH
4・3.54N
2・1.02CO
2およびシシリー産が46SiO
2・3.59CH
4・3.10N
2・1.31CO
2,および熱処理して分子を持っていない試料,組成はSiO
2,について5-300Kの間でマイクロカロリメトリーの測定を行った。分子を含まない試料の標準エントロピーは46SiO
2に対してS
o=2216.3±6.6J/(mol.K),カリフォルニアとシシリーの値はそれぞれS
o=2805.7±8.4J/(mo1.K)とS
o=2956.8±8.9J/(mol.K)であった。298Kにおける分子を含まない試料の石英に対するエントロピーとGibbsの自由エネルギーはΔS
trans=6.7J/(mol.K)およびΔG
tras=7.5kJ/molである。したがって,SiO
2系においては熱力学的な安定領域は存在しない。分子を含む試料と含まない試料のCpの差は,0から70Kで増大し,70Kから250Kで一定の値となる。天然での産状と熱力学的にデータから,分子を含むmelanophlogiteは準安定相として存在していると考えられる。melanophlogiteの産状や天然で他のポロシルが見られないことは構造を決めるような分子の役割のせいではないかと推測される。melanophlogiteについてはCO
2やN
2やCH
4がその分子となるが,他のポロシルでは天然には少ない構造的により複雑な分子を必要としている。