抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
近年,土壌学および水文学において,深層土壌や地下深部の根系の役割が注目されてきている。特に熱帯においては深層風化により厚い土層が分布している。また,熱帯モンスーン気候下では,深層土壌内の根系が樹木の蒸発散に重要な役割を果たす。本研究では,熱帯モンスーン気候下にあるカンボジアにおいて,厚い土層が分布する平地常緑林内で,深さ10mの土壌断面を掘削し,土壌水分,土壌硬度を測定するとともに,根の垂直分布を確認した。また,雨季と乾季における土壌への貫入試験を行った。これらより,土壌水分や硬度の季節的変化が明らかにされた。すなわち,乾季の終わりには土壌が硬くなったが,雨季には非常にやわらかくなることが分かった。厚い土層が十分な水を貯え,常緑林を維持するメカニズムを説明することができた。