抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,食品厨芥を乳酸発酵させた豚のリキッド飼料とその飼料で飼育された豚の糞尿を固液分離した液状分を混合し,これを投入液としたメタン発酵について実験を行った。発酵槽は実容積8,500mlで,発酵温度制御のため投入型ヒータを入れ,発酵槽内の攪拌方式はガス攪拌方式を用いた。飼料の割合を10,20,30%に変えて糞尿と混合し,メタンガス発生量,消化ガス収率,有機物除去率などを求め,投入液の適正な割合について検討した。乳酸発酵した飼料のpH値はかなり低く,メタン発酵に適切なpH値に調整することは困難であった。しかし,消化液のpH6.1程度でもメタン発酵が可能で,飼料20%の投入液の最大消化ガス収率127l/kg・VS,平均66.9l/kg・VSが得られた。pH調整した飼料30%の投入液では平均有機物負荷2.0kg・VS/m
3/日となり,平均消化ガス収率83l/kg・VSであった。メタン濃度は57vol%で乳酸発酵飼料と固液分離糞尿液を混合した投入液においてメタン発酵が可能であることが分かった。(著者抄録)