文献

J-GLOBAL ID：200902268124055355   整理番号：08A1055443

二重層状ルテニウム酸塩Sr_3-xRu₂O₇における構造歪みと物性

Structural Distortion and Physical Properties in Double-Layered Ruthenate Sr_3-xCa_xRu₂O₇

著者 (4件)： IWATA Kotaro (Saitama Univ., Saitama) ,  YOSHIDA Yoshiyuki (National Inst. Advanced Industrial Sci. and Technol.(AIST), Ibaraki) ,  KOSAKA Masashi (Saitama Univ., Saitama) ,  KATANO Susumu (Saitama Univ., Saitama)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 77  号： 10  ページ： 104716.1-104716.5  発行年： 2008年10月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 浮遊帯域法により成長させた単結晶Sr_3-xRu₂O₇(0≦x≦3)の構造的,磁気的,および電子的性質を調べた。X線回折,磁化率,比熱および電気抵抗率測定の結果は,この系が新しい相図を示すことを明らかにした。Ca含有量の増大とともにSr_3-xRu₂O₇の常磁性の増強は抑制され,強磁性相関(0.5≦x≦1.2)をもつ相が出現する。この相は強磁性2次元金属相(1.2≦x≦3.0)に隣接している。これらの二つの相の間の境界で格子パラメータの不連続変化を観測した。強磁性相関相では状態密度がかなり増強される。反強磁性相ではCa含有量の増大とともに磁気容易軸がc軸からab面に連続的に変化する。これらの磁気的および電子的性質はこの系のRuO₆八面体の回転および傾斜のような構造歪みに強く結合している。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *ルテニウム化合物 ,  酸化物 ,  ストロンチウム化合物 ,  カルシウム化合物 ,  結晶構造 ,  状態図 ,  *X線回折 ,  *磁化率 ,  比熱 ,  *電気抵抗率 ,  強磁性 ,  反強磁性
準シソーラス用語： 磁気比熱

分類 (1件)： 酸化物結晶の磁性  (BM06050E)

引用文献 (23件)：

• MAENO, Y. Nature. 1994, 372, 532
• NAKAMURA, F. Phys. Rev. B. 2002, 65, 220402
• NAKATSUJI, S. Phys. Rev. Lett. 2000, 84, 2666
• NAKATSUJI, S. Phys. Rev. Lett. 2003, 90, 137202
• FRIEDT, O. Phys. Rev. B. 2001, 63, 174432

タイトルに関連する用語 (4件)： 二重層 ,  ルテニウム酸塩 ,  歪み ,  物性