抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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船舶の摩擦抵抗は全抵抗の8割を占める場合があるため,それを低減する技術は省エネに有効である。摩擦抵抗低減法に微細気泡を吹き出す方法は,2008年初にセメント運搬船「パシフィック・シーガル」でその効果が実証されている。実船実験の場合,空気吹き出し量や吹き出し位置の検討のために,多くの実験を行うことはコスト面から困難である。一方,模型試験の場合は尺度影響の問題から,実船の気泡分布を再現することは困難である。本研究では上記実船の周りの流れを,気泡モデルを用いて数値シミュレーションした結果を示すとともに,実験と比較してその有用性と課題につき考察した。喫水とトリムの影響については実船実験の場合と整合性があることが確認されたが,吹き出し位置の影響や,抵抗低減量の絶対値などについては実験結果と一致しない部分もあり,今後の検討を要する。