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J-GLOBAL ID:200902268705427920   整理番号:09A1252103

ミトコンドリアm-カルパインはミトコンドリアからの切断型アポトーシス誘導因子の遊離に役割を演じる

Mitochondrial m-calpain plays a role in the release of truncated apoptosis-inducing factor from the mitochondria
著者 (3件):
資料名:
巻: 1793  号: 12  ページ: 1848-1859  発行年: 2009年12月 
JST資料番号: B0207A  ISSN: 0005-2728  CODEN: BBBMBS  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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カルシウム依存性システインプロテアーゼであるカルパインは種々の細胞過程に関与する。著者らはミトコンドリアμ-カルパインの特性に関して報告し,ERp57関連ミトコンドリアμ-カルパインがアポトーシス誘導因子(AIF)を短縮型(tAIF)に開裂することを示している。加えて,未知のミトコンドリアカルパインを発見した。本研究では,ラット肝臓ミトコンドリアの膜間空間におけるこの未記載のミトコンドリアカルパインを同定し特性化した。ミトコンドリアのμ-及び未知カルパインをDEAE-Sepharoseカラムセクロマトグラフィーにより分離した。抗カルパインの小サブユニットを用いて未知カルパインを免疫沈降し,ナノフロー-LC-MS/MS分析及びデータベース探索によりカルパイン2(m-カルパイン大サブユニット)として同定した。同定したミトコンドリアカルパインは抗m-カルパイン大サブユニット抗体により染色されたので,それをミトコンドリアm-カルパインと命名した。ミトコンドリアm-カルパインのCa2+依存性はサイトゾルm-カルパインに類似していた。免疫沈降分析により,ミトコンドリアm-カルパインが熱ショック蛋白質70ファミリーのメンバーである75kDaグルコース調節蛋白質と会合することを示した。また,ミトコンドリアからのtAIFの遊離におけるミトコンドリアm-カルパインの関与を調べた。カルパイン阻害剤であるPD150606,抗-電位依存性アニオンチャンネル(VDAC),及び抗Bax抗体は,ミトコンドリアからのtAIFの遊離を妨げた。さらに,ミトコンドリアm-カルパインがCa2+依存的にVDACを切断することを見出した。このVDACの開裂はBaxのミトコンドリア蓄積及びミトコンドリアからのtAIFの遊離を促進した。ミトコンドリア外膜に蓄積したBaxはVDACと共沈降した。これらの結果から,ミトコンドリアm-カルパインがVDACの開裂によりミトコンドリアからのtAIFの遊離に役割を演じ,tAIFがVDAC-Bax細孔を介して遊離することを示した。Copyright 2009 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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酵素一般  ,  細胞構成体一般 
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