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J-GLOBAL ID：200902269390715561   整理番号：09A0310314

バイオディーゼル燃料がエンジン油スラッジ防止性能に与える影響

Effect of Bio Diesel Fuel on Sludge Prevention Performance of Engine Oil

著者 (3件)： 下荒地大地 (本田技研) ,  奥山庸介 (本田技研) ,  丸山雅司 (本田技研)
資料名： Honda R&D Technical Review  (Honda R&D Technical Review)
巻： 21  号： 1  ページ： 178-184  発行年： 2009年03月01日 
JST資料番号： L0353A  ISSN： 0915-3918  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 標記の燃料「BDF」が,CO₂削減などに有効な代替燃料として,広く用いられてきた。BDFは,動植物油脂をメタノールでエステル交換した脂肪酸メチルエステルであり,軽油と混ぜて用いるが,BDFの燃料安定性に関する懸案も多い。特に,DPF再生のためのポスト噴射燃料が,エンジン油に混合し易い。そこで,エンジン油の適切な交換時期の判断のために,BDFがエンジン油のスラッジ防止性能に及ぼす影響に関する実験解析から,次項の知見を得た。1)BDFの混合は,塩基価(BN)と酸化誘導時間(OIT)を低減し,スラッジ防止性能を低下させる,2)不飽和結合の多いBDFは,スラッジ防止性能を大幅に低下させる,3)BNとOITの低下要因は,低級脂肪酸の生成過程でのROOラジカルである。

シソーラス用語： *ディーゼル機関 ,  *ディーゼル燃料 ,  *混合燃料 ,  *生物燃料 ,  *エンジン油 ,  代替燃料 ,  カルボン酸エステル ,  軽油 ,  スラッジ ,  塩基度 ,  酸化 ,  反応時間 ,  ラジカル ,  飽和度 ,  台上試験 ,  *バイオディーゼル燃料
準シソーラス用語： 脂肪酸メチルエステル ,  性能劣化 ,  低級脂肪酸

分類 (3件)： 圧縮点火機関  (PB02030N) ,  生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y) ,  燃料油  (YF02072I)

引用文献 (9件)：

• 土橋敬市, 白川晴久, 奥慎一, 鈴木良二, 田島一直: コモンレール付きディーゼルエンジンに対するFAME混合軽油の影響解析, 自動車技術会学術講演会前刷集, No.146-07, p. 27-30(2007)
• 櫻井嘉人, 長谷川慎, 小林喜和, 大山信雄, 関本正則, 渡辺尚: 各種トランジェントモードにおけるバイオディーゼル燃料の排出ガスに及ぼす影響, 自動車技術会学術講演会前刷集, No.146-07, p. 31-36(2007)
• 相川孔一郎, 丸山雅司: エンジンオイル劣化モニタシステムにおける塩基価推定手法の研究, Honda R & D Technical Review, Vol.18, No.2, p. 176-181
• 奥山庸介, 相川孔一郎, 星川渉, 丸山雅司: エンジン油劣化検知システムにおける酸化防止性能推定手法の研究, Honda R & D Technical Review, Vol.19, No.2, p. 83-89
• 日本工業規格JIS K2501: 1955, 石油製品及び潤滑油--中和価試験方法

タイトルに関連する用語 (3件)： バイオディーゼル燃料 ,  エンジン油 ,  スラッジ