文献

J-GLOBAL ID：200902270054696824   整理番号：09A0334600

高圧水素ガス中におけるアルミニウム合金7075および6061の脆化特性

Embrittlement Properties of Aluminum Alloys 7075 and 6061 in High-Pressure Gaseous Hydrogen

著者 (6件)： 大崎修平 (山口大 大学院理工学研究科) ,  前田悦宏 (山口大 大学院理工学研究科) ,  木下勝之 (山口大 大学院理工学研究科) ,  一谷幸司 (古河スカイ) ,  伊藤吾朗 (茨城大 工) ,  薮田均 (日本アルミニウム協)
資料名： 日本機械学会論文集 A編  (Transactions of the Japan Society of Mechanical Engineers. Series A)
巻： 75  号： 751  ページ： 366-372  発行年： 2009年03月25日 
JST資料番号： F0227B  ISSN： 0387-5008  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 水燃料自動車の車載高圧水素ガス容器のライナー材として適用候補材であるアルミニウム合金;高強度7075-T6および中強度6061の各T6板材について,平滑および切欠き試験片を用いて高圧(70または85MPa)水素ガス環境下の低ひずみ速度法試験を行い,常圧の高湿度(相対湿度90%)空気環境との比較において水素脆化挙動を調べた。7075は高湿度空気中で顕著な粒界性水素脆化割れを生じたが,高圧水素ガス中では脆化を生じなかった。すなわち,高圧水素ガスは高湿度空気に比べて水素脆化環境として有害性が十分低いことが確認された。6061は両環境中でも脆化はなく,水素による塑性助長傾向が見られた。破壊形態は水素濃度に依存して,粒界割れから粒内割れにスペクトル的に変化するものと理解された。(著者抄録)

シソーラス用語： *高圧気体 ,  水素 ,  アルミニウム合金 ,  *水素脆性 ,  塑性歪 ,  有限要素法 ,  引張試験 ,  歪速度 ,  応力腐食割れ ,  破面 ,  切欠き ,  *容器

分類 (1件)： 金属の機械的性質  (BL01022T)

引用文献 (21件)：

• Fuel cell and development of hydrogen technologies-Development of basic technologies primarily on the utilization of hydrogen-. 2004, 33-45
• SPEIDEL, M. O. Stress Corrosion Cracking of Aluminum Alloys. Metall. Trans. 1975, 6A, 4, 631-650
• TAMURA, M. Evaluation of Mechanical Properties of Metals at 45MPa Hydrogen. J. Japan Inst. of Metals. 2005, 69, 12, 1039-1048
• IIJIMA, T. An Ambient Temperature Pressure Cycling Test of Compressed Hydrogen Tanks for Vehicles. JARI Research Jour. 2006, 28, 7, 313-316
• TURNBULL, A. Modelling of Environment Assisted Cracking. Corr. Sci. 1993, 34, 6, 921-960

タイトルに関連する用語 (4件)： 高圧 ,  水素ガス ,  アルミニウム合金 ,  脆化