抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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OFDMシステムは,周波数オフセット(CFO:Carrier Frequency Offset)がある場合,サブキャリア間の直交性が崩れキャリア間干渉(ICI:Inter-Carrier Interference)が生じて,通信性能が劣化する。そのため,様々な周波数オフセット推定法が開発されている。本稿では,送信シンボルが統計的に独立であるという仮定のもとで,独立成分分析(ICA:Independent Component Analysis)に基づいて,受信シンボルのみからブラインド的にCFOを推定してICI問題を解消する。まず,ICI問題をICAモデルの枠組みで定式化する。次に,ICAに固有の成分置換やスケール不定性の問題に対して解法原理を明確にして,CFOを推定する。CFO解消後の受信シンボルのコンステレーションは,送信シンボルがフラットフェージング係数の大きさと位相に比例して伸縮・回転する。QAM型変調方式について,このことを利用すれば,位相が±π/4の範囲にある係数は推定できる。以上の結果をもとに未知の送信シンボルを復元する。最後に,16QAMを例に,提案法の有効性をシミュレーションにより検証する。(著者抄録)