抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近代化遺産の評価は,技術評価・意匠評価および系譜評価の3つの指標が設定されており,各地におけるこれまでの調査結果からは,その評価項目の内容から技術評価と意匠評価にウエイトが置かれているように思われる。そのため,地域にとってかけがえのない遺産であっても,評価ランクの低い遺産は軽視され,埋没してしまうこともある。しかしながら,近代化遺産とはその地域の発展を支え牽引してきたものであり,地域の誇り・地域のアイデンティティーとなり得るものである。従って,系譜評価,特に地域との関わりを視点とした評価も重要であると考える。そこで本研究では,栃木県那須烏山市に存する近代化遺産について,系譜評価を主眼とした調査を実施した。その結果,これまで見過ごされてきた地域らしさに関する評価とともに,技術および意匠評価に関わる新たな発見・事実等も確認された。これらの成果を報告するとともに,まちづくりへの近代化遺産活用に際して,系譜評価の重要性が確認できた。(著者抄録)