抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鉄スクラップの積極的な再利用が望まれており,ここでは熱間圧延前にショットピーニングにより表面を凹凸化する新しいCu鋼の脆性を抑制する方法を研究した。CuやNiを添加した低C-Nb-V鋼を熱間圧延した25mm厚み鋼板を供試材としてアルミナによるショットピーニングを施した。水蒸気含有雰囲気や大気中で酸化後,高温引張試験や圧縮試験によりCu鋼の脆性に及ぼすショットピーニングの影響を調査した。本方法はCu脆性抑制の新手法として十分な可能性が確認できた。以下の結果を得た。1)引張試験法,圧縮試験法,水蒸気含有雰囲気酸化,大気酸化を問わず,ショットピーニングによりCu鋼の脆性が大幅に抑制された。2)Cu脆性に及ぼす酸化時間として60min酸化がCu脆性の抑制効果が最も顕著であった。3)ショットピーニングにより,Fe
2O
3/Fe
3O
4,Fe
3O
4/FeOの境界やスケール中のボイド体積率は大幅に変化する。4)ショットピーニングによりスケール/地鉄界面に濃化したCuがスケールにより分断され,スケールに囲まれ,スケール中に排斥される状態が観察された。