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J-GLOBAL ID：200902271742667494   整理番号：09A1013449

メタン・エタンからなる混合ガスハイドレートの解離熱

Dissociation heat of mixed-gas hydrate composed of methane and ethane

著者 (5件)： 八久保晶弘 (北見工大 未利用エネルギー研究セ) ,  木田真人 (産業技術総合研 メタンハイドレート研究セ) ,  奥田充 (北見工大 未利用エネルギー研究セ) ,  坂上寛敏 (北見工大 未利用エネルギー研究セ) ,  庄子仁 (北見工大 未利用エネルギー研究セ)
資料名： 雪氷  (Journal of the Japanese Society of Snow and Ice)
巻： 71  号： 5  ページ： 341-351  発行年： 2009年09月15日 
JST資料番号： G0017A  ISSN： 0373-1006  CODEN： SPYOA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ガスハイドレートの解離熱(潜熱)は,自然界における生成・解離速度を決定する重要なパラメータの一つである。本研究では,天然ガスの成分であるメタンとエタンをゲストガスとする混合ガスハイドレートを人工的に生成し,熱量計による解離熱の直接測定を行なった。ガスハイドレートからガスと氷に解離する場合,解離ガスの単位mol当たりの解離熱は純粋なメタンハイドレートとエタンハイドレートの解離熱の中間に分布し,エタン組成比とともに増加した。特に,ハイドレートのエタン組成比が数%の領域で増加率が大きかった。また,ガスハイドレートからガスと水に解離する場合,解離ガスの単位mol当たりの解離熱は,構造I型・II型の結晶構造の違いに起因する水和数の変化に影響されることが定量的に示された。単位重量当たりに換算した混合ガスハイドレートの解離熱は,純粋なメタンハイドレートやエタンハイドレートの解離熱よりも大きく,その差はガスと氷に解離する場合の解離熱では6-30%程度,ガスと水に解離する場合の解離熱では3-8%程度であった。(著者抄録)

シソーラス用語： *ガスハイドレート ,  *熱量計 ,  熱 ,  結晶構造 ,  *潜熱 ,  アルカン ,  天然ガス
準シソーラス用語： *解離熱

分類 (2件)： 雪氷学  (DC08000N) ,  燃料資源一般  (LB02010N)

物質索引 (2件)： エタン ,  メタン

引用文献 (30件)：

• ANDERSON, G. K. Enthalpy of dissociation and hydration number of carbon dioxide hydrate from the Clapeyron equation. J. Chem. Thermodyn. 2003, 35, 1171-1183
• DAVIDSON, D. W. Laboratory analysis of a naturally occurring gas hydrate from sediment of the Gulf of Mexico. Geochim. Cosmochim. Acta. 1986, 50, 619-623
• DEATON, W. M. Gas hydrates and their relation to the operation of natural-gas pipe lines. 1946
• 八久保晶弘. 熱量計によるガスハイドレート熱物性の測定. 月刊地球. 2005, 27, 965-969
• HACHIKUBO, A. Dissociation heat of natural gas hydrate. Proceedings of the International Workshop in Modern Science and Technology, Wuhan, China, 18-19 May, 2006. 2006, 113-115

タイトルに関連する用語 (4件)： メタン ,  エタン ,  ガスハイドレート ,  解離熱