抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本における電力設備の年負荷率は52.3%程度まで低下しており,負荷平準化のために電力貯蔵技術の開発が期待されている。それらの電池電力貯蔵システムを電力系統とつなぐのにPCS(電力調整装置)が必要になる。現在,PCSには,全て電圧形インバータが用いられているが,インバータ出力電圧の大きさと位相を同時に制御しなければならないという問題がある。そこで,PCSとして電流形インバータを用いれば,その出力電流を系統電圧と同相に保つだけで基本波力率を100%に維持でき,その出力電流量を制御すれば出力電力を調整できるので,電圧形より簡単な制御回路で実行可能になる。本論文では,小容量電池電力貯蔵システムヘ応用するために,三相電流形インバータを使うPCSにDC-DCコンバータを付加し,信号による電池の充放電切替え動作と同時に,直流リアクトルの小容量化を実現できる制御方式を提案した。鉛蓄電池を使用した実測の結果,定電流放電によって電池電圧が低下しても,各変調率を適切に調整することにより,高力率でほぼ正弦波形の電流を系統へ出力することができた。さらに,充電時には電池に負担が少ない定電流・定電圧充電も可能であり,定電流充電時では同様に高力率かつ低歪み特性を維持できた。