文献
J-GLOBAL ID:200902271931627622   整理番号:08A1093237

早期高糖性サトウキビ品種「Ni15」

Sugarcane Cultivar ′′Ni15′′ with Early Maturity and High Quarity
著者 (21件):
資料名:
号:ページ: 53-62  発行年: 2008年03月31日 
JST資料番号: Y0621B  ISSN: 1882-9481  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
「Ni15」は早期高糖,安定多収品種の育成を目標に1989年に沖縄県農業研究センター作物班(旧農業試験場さとうきび育種研究室)において,高糖,多収で黒穂病に強い台湾育成品種「F161」を種子親に,細茎で株出萌芽の良い早期高糖の沖縄農研センター育成系統「RK86-68」を花粉親とした交雑後代から選抜・育成された。「RK90-0039」の系統名がつけられて鹿児島県の奄美大島以南の離島を含む,南西諸島の生態地域において適応性が検討された。その結果,沖縄県の各地域において優秀性が認められ,2002年に新品種「Ni15」として命名登録され,沖縄県の奨励品種に採用された。その特性は以下のとおりである。形態的特製については,草型は立葉で,葉身長,葉鞘長は「NCo310」,「F177」より短い。葉幅は「F177」より狭く,「NCo310」と同程度かやや狭い。茎は糸巻型で「NCo310」と同程度の太さの中細茎であり,節間長も中程度であるが節数は多い。茎皮色は黄緑色であるが日光に曝されると濃紫色になる。茎の蝋物質が多い。生態的特性として,発芽は「NCo310」より良く,萌芽は「NCo310」よりは悪いが「F177」と同程度で,株出しの収穫茎数は「F177」より多い。糖分の上昇は早く,高糖で登熟は「NiF8」よりやや早い。可製糖率が3作型(春植え,夏植え,株出し)共に「NCo310」,「F177」,「Ni9」,「NiF8」の4品種より高い早期高糖品種である。収量は「F177」より高く,「NiF8」並である。株出し収量は「NCo310」よりやや低い。可製糖量は「Ni9」との比較では春植えでやや低いが,「NCo310」,「F177」,「NiF8」との比較では3作型のいずれでも高い。風折抵抗性は「F177」より強く,「NCo310」よりやや強い。梢頭部重および梢頭部比率は「NCo310」,「F177」より明らかに小さく,ハーベスタ収穫による夾雑物の混入率(トラッシュ率)は「NiF8」と同程度で少ない。病害抵抗性については,有傷接種法による黒穂病耐性検定では「NCo310」より強いが,モザイク病には「NCo310」と同様に「弱」である。普及対象地域は沖縄県全域で,肥沃地に適する。(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
糖料作物  ,  作物の品種改良 
タイトルに関連する用語 (3件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る