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J-GLOBAL ID：200902271991296439   整理番号：09A1087711

未来を担う成長産業とコンバーティングの進展 ホタル生物発光をモデル化した多色発光材料の創製

著者 (1件)： 牧昌次郎 (電通大)
資料名： コンバーテック  (Convertech)
巻： 37  号： 10  ページ： 54-58  発行年： 2009年10月15日 
JST資料番号： Y0873A  ISSN： 0911-2316  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 蛍の生物発光をモデルとし,発光材料の高輝度化,多色化,多様化の研究経緯を紹介した。発光基質をAMP化し,ピロリン酸マグネシウム添加により,反応速度を向上させ,150倍の輝度を得た。ルシフェリン(560nm)類似化合物を種々合成し,3原色(450,560,680nm)を得,構造活性相関を明らかにした。側鎖にアフィニティータグをグラフトさせ,発光を保持したまま,ターゲット物質と結合可能にし,ドラッグデリバリーシステムや食品安全管理等への応用を可能にした。今後は,発光阻害物質の無害化と天然酵素フリーの完全人工発光技術の開発を目指す。

シソーラス用語： *生物ルミネセンス ,  *ルシフェラーゼ ,  *材料科学 ,  ピロリン酸塩 ,  アフィニティー標識 ,  輝度 ,  多色性 ,  多様化 ,  基質 ,  反応速度 ,  構造活性相関 ,  *化学修飾 ,  ドラッグデリバリーシステム ,  食品衛生 ,  蛍光標識 ,  可視化 ,  カルボン酸 ,  窒素複素環化合物 ,  フェノール類 ,  硫黄複素環化合物 ,  芳香族縮合化合物 ,  アデニンヌクレオチド ,  リボヌクレオチド ,  食品安全性
準シソーラス用語： *生体模倣技術 ,  三原色

分類 (2件)： 有機化合物のルミネセンス  (BM08094A) ,  有機化学反応一般  (CF02010Q)

物質索引 (2件)： ルシフェリン【ホタル】 ,  AMP【ヌクレオチド】

引用文献 (14件)：

• 羽根田弥太: 発光生物, 恒星社厚生閣 (1985)/丹羽治樹: 現代化学, 379(10), p.28~36(2002)
• 今井一洋編集: 生物発光と化学発光, 廣川書店 (1989)/今井一洋、近江谷克裕編集: バイオ・ケミルミネセンスハンドブック, 丸善 (2006)
• Y. Ando, K. Niwa, N. Yamada, T. Enomoto, T. Irie, H. Kubota, Y. Ohmiya and H. Akiyama: Nature Photonics 2, 44-47(2008)
• 今井一洋、近江谷克裕編集: バイオ・ケミルミネセンスハンドブック, 丸善 (2006)
• W. D. McElroy, H. H. Seliger and M. DeLuca: Insect Bioluminescence. In the Physiology of Insecta (M. Rockstein, ed.), Academic Press NY, p.411-460(1974)/W. D. McElroy: Chemistry of Firefly Luminescence. In Bioluminescence in Action (P. J. Herring, ed.), Academic Press NY, p.109-127(1978)

タイトルに関連する用語 (10件)： 未来 ,  成長 ,  産業 ,  進展 ,  ホタル ,  生物発光 ,  モデル化 ,  多色 ,  発光材料 ,  創製